競艇界で大盛り上がりを見せているミッドナイトボートレース。
これまで参加が難しかったサラリーマンたちの稼働率が上昇し、開催している競艇場の売上はいずれも大幅にアップしています。
そこで今回は、事前に知っておきたい基礎知識を解説。開催日程や時間といった基本的なことから、過去データから読み解く予想法を伝授させていただきます!
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ミッドナイトボートレースとは?
ミッドナイトボートレースとは、2021年10月に施行開始となったナイター競争の一つ。原則無観客開催で行われ、舟券発売所の営業終了後はネット投票のみの購入可能。
通常のナイターレースより遅い時間帯に始まり、最終レースが終わるのは22時前(大村は23時頃)。モーニング・デイ・サマータイム(薄暮)・ナイターに続く5種類目の開催時間帯です。
2021年8月4日、ミッドナイトレースの開始が正式発表され、10月20日に下関競艇場で初開催。同大会は羽野直也が第1回王者となりました。
ミッドナイトレース導入の理由
2011年1月に競輪、2015年11月にオートレースでミッドナイト開催が導入され、どちらも大成功を収めています。そうした他競技の実績がきっかけになったと思われます。
そしてもう一つがインターネット投票の普及。2019年頃からの売上増をさらに加速させるため、ミッドナイトの実施に踏み切ったのでしょう。
”帰宅してから寝るまでの時間”は、利用者増に繋がるゴールデンタイム。本場へ行く機会が少ない層の集客に成功しています。
ミッドナイトは原則無観客開催
競艇のミッドナイトレースは原則無観客開催。本場で観戦することはできません。
終了時間が遅いことや場内スタッフの負担軽減、近隣住民への配慮などが理由。競輪やオートレースのミッドナイト開催も同様に無観客で行われています。
ミッドナイトレースのライブ映像は、公式ボートレースWEB配信サービス「BOATCAST」や、各レース場のYouTubeチャンネルで視聴可能。また、JLC(日本レジャーチャンネル)でも全レース生中継されています。
ミッドナイトの舟券発売は?
競艇のミッドナイトレースの舟券購入は「ネット投票(テレボート)」。
対象はインターネット即時投票会員(加入者番号8ケタ)のみ。電話投票会員(加入者番号6ケタ)は購入できないのでご注意ください。
ネット以外でも舟券を買うことはできますが、発売時間は窓口によって異なります。
開催本場では、第1レースが始まる17時頃まで前売発売を実施。他場やチケットショップなどの場外舟券発売所は、ナイター開催の最終レース締切時刻(20時45分頃)まで購入可能です。
(今のところ)一般戦のみ開催
2024年8月現在、ミッドナイトレースの開催は全て一般競争。
ただ、競輪やオートレースでは賞金の高いグレード開催を実施しているので、競艇も後を追う可能性は十分にありそう。高売上は期待できるでしょうし、将来的にG1・G2が開催されるかもしれません。
盛り上がるのは間違いないけど、近隣住民の承諾を得られるかどうか…
【ウンチク】選手たちの過ごし方
17時頃~23時前まで無観客で開催されるミッドナイトボートレース。通常のナイターより夜遅くまで開催されるので、当然ながら選手たちの活動時間もいつもと異なります。
そこで気になるのが、ミッドナイトに出場している選手たちの過ごし方。その答えが公式Youtubeにて公開されました。
一番の違いは宿舎を出発する時間が遅いので、夜寝るのが遅い反面、日中はゆっくりでレース場にいる感じがしない。
こう話す「板橋侑我」の一日はこんな感じ。
- 11時~起床・テレビ鑑賞など
- 14時~身支度
- 15時~レース
- 22時~下宿・テレビ鑑賞
- 23時~風呂
- 24時~テレビ鑑賞・スキンケア
- 27時~就寝
大変失礼な例えですが、定職に就いていないフリーターのような生活(笑)
それにしても、モーニング・デイ・ナイター・ミッドナイトと時間帯がバラバラなので、日本にいながら時差ボケしそう。ほんとボートレーサーって大変な職業ですね。
競艇ミッドナイトレースの開催時間や日程
人気も売上も右肩上がりのミッドナイト競艇。ですが、全てのレース場で行われている訳ではなく、開催日程も場によって異なります。
ミッドナイトに参戦する場合は、どこの競艇場でどの時間帯にやっているのか?事前にチェックしておきましょう。
ミッドナイト開催の競艇場
現時点でミッドナイトレースを実施している競艇場は「下関・大村・若松」の3つ。
開催初年度(2021年度)から3場体制で実施しており、2021年10月に下関、12月に大村、2022年1月に若松で第1回が開催されました。
3場とも通常はナイター開催の水面ですが、ミッドナイトでは時間を繰り下げて無観客でレースを行っています。また、複数の競艇場で同時開催されることはありません。
下関・若松・大村の開催時間
開催場 | 開始時間 | 終了時間 |
---|---|---|
下関 | 17:15 | 21:54 |
若松 | 17:16 | 21:40 |
大村 | 17:41 | 22:41 |
ミッドナイト開催の場合、第1レースは17時台に開始。最終第12レースはナイター開催より1~2時間遅い時間に発走します。
2024年度の第12レース発売締切時刻は、21時40分(若松)、21時54分(下関)、22時49分(大村)。より遅い時間帯に楽しみたい人は大村のミッドナイトがおすすめ!
11レースが優勝戦になる場合も
終了時間が最も遅い大村開催では、最終レースを選抜戦、優勝戦を第11レースに実施。
プログラム変更について「ミッドナイトボートレースの周知及び売上拡大を目的」として公式発表されましたが、23時前の開催より、22時15分頃に始まる11Rの方が集客を見込めるのでしょう。
一方、優勝戦を11レースにしたのは別の意図も含まれています。それは「レース開催時刻の制限」。
ミッドナイトは近隣住民の理解を得て行われており「○時を超えてレースは行わない」という取り決めがあるようです。
ネット利用者は「20時~22時」がゴールデンタイムと言われている。
2024年度のミッドナイト開催日程
開催場 | 開催日程 |
---|---|
下関 | 2024年1月1日~1月6日 2024年7月30日~8月4日 2024年9月10日~9月14日 2024年12月12日~12月15日 2025年1月26日~1月30日 2025年3月12日~3月15日 |
若松 | 2024年5月1日~5月4日 2024年5月26日~5月29日 2024年6月14日~6月18日 2024年7月3日~7月7日 2024年7月15日~7月19日 2024年8月13日~8月17日 2024年9月3日~9月6日 2024年10月16日~10月19日 2024年12月2日~12月5日 2025年1月6日~1月9日 2025年1月31日~2月3日 2025年3月7日~3月11日 |
大村 | 2024年4月27日~4月30日 2024年5月14日~5月19日 2024年6月19日~6月23日 2024年8月19日~8月25日 2024年11月25日~11月30日 2024年12月7日~12月11日 2025年1月1日~1月5日 2025年2月28日~3月3日 2025年3月20日~3月23日 |
2024年度のミッドナイトレース日程は上記の通り。
4日間の短期決戦が増えたのと、前年度(12節/81日)を大きく上回る、合計27節/129日の開催が予定されています。
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競艇ミッドナイトの売上
まだ歴史の浅いミッドナイトボートレースですが、初年度から売上は絶好調!開催日数の増加に伴ってさらに伸びることが予想されます。
記念G1の売上を超えることも
ミッドナイト初開催となった2021年10月下関の売上は、目標(40億円)を大幅に上回る57億9763万5300円を記録。
開催初日は8億3225万2700円だったのに対し、21時以降の後半3レースは4億1986万1100円。10R~12Rに1日の約半分を売り上げたことになります。
2021年10月のミッドナイト初開催(下関)において、6日間で57億9673万円の売上を記録。目標の40億円を大きく超える大盛況でした。
そして、大山千広が女子史上初優勝した2023年4月(大村)には、7日間で89億円4048万円(1開催日平均12億7721万円)を記録。記念G1に引けを取らない売上を叩き出しています。
2024年度も1開催日あたり平均9億円前後を推移。曜日問わず安定した売上を継続中です。
SGの売上が気になる方は以下の記事をご覧ください。
ミッドナイト効果?大村が住之江を超えるドル箱へ
年度 | 売上 | 全場順位 |
---|---|---|
2017年度 | 567億円 | 7位 |
2018年度 | 728億円 | 6位 |
2019年度 | 1055億円 | 2位 |
2020年度 | 1591億円 | 1位 |
2021年度 | 1759億円 | 1位 |
2022年度 | 1807億円 | 1位 |
2023年度 | 1746億円 | 1位 |
ミッドナイトレース開催場の1つ「大村競艇場」。
2023年度の売上は24場中1位となる1746億円を記録。長らくトップだった住之江を追い抜き、2020年から4年連続日本一に輝いています。
2023年度はSG開催ゼロ。それでも前年度から倍増したミッドナイトがプラス要因となり、グレード制が導入された1988年以降、SG未開催で史上初の売上日本一に。
開催場が増える可能性は?
ナイター照明設備のある競艇場で、ミッドナイトを開催していないのは「桐生・蒲郡・住之江・丸亀」の4場。
開催地の選定基準は分かりませんが、現在開催中の3場はいずれも海に面しています。それが必須条件だとしたら、唯一参入できるのは”丸亀”だけです。
ただし、丸亀のレース場近隣は住宅地なので、まずは住民の理解を得ることが先決となるでしょう。
モーニングやデイと違い、ミッドナイトは照明や騒音問題がつきもの。そうした難題をクリアするのはかなり高いハードルかもしれません。
ミッドナイトレースの予想法
競艇のミッドナイトレースは基本ナイターと同じ予想法ですが、特殊な時間帯ならではの注意点もあります。
イン水面なのに荒れる日は荒れる
ミッドナイト開催場(下関・若松・大村)は元々イン勝率の高い水面。加えて、機力が発揮しややすい日没後の開催となるため、セオリー通り”イン逃げ”が中心となります。
そのうえで、数多くのレースを見てきて感じているのは「波乱が連鎖しやすい」といった特徴。
水面が穏やかな日であっても、万舟券が多発するケースも少なくありません。
高配当決着で多いのは、ダッシュおよびセンター勢が抜け出すパターン。まくり決着が多い日は特に、インの信頼度を下げて穴狙いに徹するとウハウハになれるかもw
イン逃げ祭 or 波乱続きがデイ開催よりはっきりしている印象
地元勢の評価は高めで
開催場はいずれも”クセ少なめ”ですが、コンディションが読みにくい海水面。やはり走り慣れている地元選手(山口・福岡・長崎)は活躍する傾向にあります。
そんな中、地元勢が好モーターを引いたら要警戒。仮に格下選手や不利な枠番だったとしても、せめてヒモで抑えるようにしましょう。
前節および近走の斡旋をチェック
朝と夜では整備やスタートの見え方などが大きく変わるため、選手たちはあらゆる時間帯のレースに対応しなければなりません。
経験の差が出やすいミッドナイトレース。当然、環境への慣れは結果に影響してくるので、ミッドナイトの経験値が高い選手は評価を一段階上げるように。
もちろん、ナイター巧者も同様にミッドナイトの適性が高いと考えて問題ありません。
中堅~ベテランが活躍している
夜のレースは大時計が見えにくいから年長選手に不利
このような声もちらほら聞こえてきます。もしそれが事実なら「ベテランがミッドナイトレースで勝つのは難しい」となりますが、2024年1~7月の優勝者を確認すると…
開催月/場 | 優勝者 | 年齢 |
---|---|---|
1月/大村 | 石橋道友(長崎) | 42歳 |
1月/下関 | 山本寛久(岡山) | 47歳 |
3月/若松 | 島田賢人(埼玉) | 35歳 |
4月/若松 | 黒野元基(愛知) | 27歳 |
4月/大村 | 石橋道友(長崎) | 42歳 |
5月/下関 | 田中和也(大阪) | 39歳 |
5月/大村 | 西村拓也(大阪) | 37歳 |
5月/下関 | 杉山正樹(愛知) | 44歳 |
6月/下関 | 永田啓二(福岡) | 39歳 |
6月/大村 | 金子和之(埼玉) | 37歳 |
7月/下関 | 山田康二(佐賀) | 36歳 |
7月/下関 | 今垣光太郎(石川) | 54歳 |
7月/若松 | 古賀繁輝(佐賀) | 38歳 |
30代後半~40代前半の選手が台頭している様子。7月にはマスターズ世代の「今垣光太郎」が制し、54歳にして初のミッドナイトVを成し遂げました。
一方、20代で優勝したのは黒野元基ただ一人(24年8月現在)。ここまでの結果を見る限りは”若手より中堅以上”がより活躍しています。
まとめ
2024年度は大人気漫画「はたらく細胞BLACK」とコラボするなど、新規ファンに向けた新たなキャンペーン企画を実施。
また、開催するだけ儲かることが分かった以上、開催場の増加やグレード開催の新設も視野に入れているはず。この先、さらなる利用者増加はほぼ間違いないでしょう。
最後に、夜遅くまで楽しめるからといって熱くなっちゃダメですよ。毎レースしっかり予想して、余裕資金内でお楽しみください(笑)
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