2023年10月1日、ボートレースびわこで開幕した「G1開設71周年記念 びわこ大賞」。
6日間の日程で熱戦が繰り広げられ、最終日12Rの優勝戦、絶好枠を手にした「椎名豊」がイン逃げでG1初優勝を果たしました。
椎名にとって今回の優勝はとても大きな勝利。というのも、10月7日から1ヵ月のF休みが決まっており、チャレンジカップ選考期間内の斡旋は今大会が最後。まさしく”生き残り”を懸けた一戦だったのです。
そうしたプレッシャーもあった中、まさか頂点に立ってしまうとは。
今大会の優勝賞金1,100万円を上積みし、賞金ランキングは29位➝グランプリ選手圏内(18位以内)までランクアップ。2年連続の本線出場に望みを繋げています。
先1ヵ月は姿を消しますが、戸田一般戦を挟んで11月21日開幕の「SGチャレンジカップ(三国)」に出場予定。
三国の通算成績は、9節に出場して優出4回と相性抜群!よっぽどの低調機を引かない限りは、2年連続の賞金王決定性へ駒を進めるはずです。
椎名豊について以下の記事で詳しく解説します。気になる方はぜひ!
G1びわこ周年のハイライト
9月30日に行われた前検日、椎名が引いた2連対率32%の50号機。決して良機とはいえないモーターだったものの、僅かな時間で自他ともに認める調整に成功。
下馬評では全くの椎名豊でしたが、パワーアップさせた舟足、そして”びわこ巧者”と呼ばれる水面で安定した走りを披露します。
大外6コースから3着
初日1走目は鬼門となる6コース。
スタートはほぼ横一線となって最後方から追う展開。しかし、伸び足を活かしてバックストレッチで追い上げ、先マイからの絶妙なターンで3番手に浮上。
優勝候補に躍り出た2コース差し
初日2走目の第7レース。今節最大のハイライトといっても過言ではないでしょう。
勝率8割を超える今垣光太郎のイン戦。トップスタートからターンマークを外さない完璧な旋回でイン逃げ…と思いきや、強烈な伸びで今垣に艇先をかけます。
一瞬引き離されたように見えましたが、直線勝負なら椎名が上。先マイを仕掛けた椎名が競り勝ち、初日2走を最高の結果で終えます。
G1初優勝を決めたファイナル
椎名豊は予選2位通過だったので、本来なら2号艇出走のはずでした。
しかし、予選トップ通過した菊地孝平が準優でまさかの敗北。平本真之が先着したことにより、運も味方につけて舞い込んできた優出1号艇。
以下はびわこG1の優勝戦メンバー。
- 1号艇:椎名豊(群馬)
- 2号艇:篠崎元志(福岡)
- 3号艇:平本真之(愛知)
- 4号艇:菊地孝平(静岡)
- 5号艇:中島孝平(福井)
- 6号艇:船岡洋一郎(広島)
ほぼSGレーサーが出揃ったファイナル。
篠崎・平本・菊地の頭を推すファンも多い中、椎名豊はプレッシャーを感じさせない好スタートでスリット通過。イン速攻から他艇を寄せ付けない走りで3周回り、大きなガッツポーズをしながらゴール。
普段はあまり感情を表に出さない選手ですが、今年は一般戦で3勝と苦しかった日々。G1初優勝は昨年のSG制覇と同じぐらい嬉しかったのでしょう。
それにしても、節間を通して”これから”が期待できる6日間。11月開催のチャレンジカップ選出は確定、さらにグランプリ本戦への出場も見えてきた状況。
ひょっとしたら、悲願のグランプリ制覇&賞金王に輝く年になるかも?しれませんね!
チャレンジカップ・グランプリの出場資格は以下の記事で解説しています。