2023年7月7日、デビュー6年目のルーキー「古場健也」が引退。6月29日、モーターボート競走会に引退届を提出し、そのまま受理されたと思われます。
ボートレーサーの古場健也(28)=福井=が、引退していたことが7日、分かった。6月29日に日本モーターボート競走会に引退届けを提出した。
引用元:スポーツ報知
古場健也といえば、現役A級レーサー「古場輝義」の息子。
ご存じの通り、父親はG1制覇を達成したトップレーサーの1人。そうした経緯から、デビュー当時は2世レーサーとして注目を集める存在でした。
しかし、2020年後期にB1級昇格こそ果たしたものの、それ以降は期待通りの成績は残せず。2018年デビューながら、父親よりも早く競艇界を去ることに。
古場健也の引退理由は?
過去の成績を確認する限りは「4期通算」による引退勧告が濃厚。
4期通算とは、言葉の通り4期の通算成績を基準とし、超えられなかった者を対象にクビ宣告がなされる競艇独自のルール。また、1600人枠というものがあり、漏れた選手から追放される鉄の掟です。
ただし、デビュー3年以内の新人選手は4期通算の対象外。その為、3年間は成績が悪くても続けられますが、4年目から「勝率3.80」を超えることが絶対条件となります。
以下のデータは、古場健也が残した過去5期分の成績。
期 | 出走数 | 勝率 |
---|---|---|
2021年前期 | 75 | 1.93 |
2021年後期 | 68 | 2.88 |
2022年前期 | 39 | 2.72 |
2022年後期 | 15 | 3.33 |
2023年前期 | 24 | 2.00 |
2023年後期 | 7 | 3.71 |
1期で50走を走らないと先送りできるルールもありますが、それを加味してもいずれは引退に追い込まれていたでしょう。
4期通算について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
古場健也とは?
公式画像 | |
名前 | 古場健也(こばけんや) |
登録番号 | 5024(122期) |
生年月日 | 1995年4月21日 |
身長/体重 | 168㎝/53㎏ |
出身/所属 | 富山県/福井支部 |
デビュー日 | 2018年5月23日 |
引退日 | 2023年6月29日 ※引退届提出日 |
古場健也は富山県出身、福井支部のボートレーサー。
122期生として養成所へ入所。リーグ戦は勝率4.05・準優出2回・優出0回の成績で卒業し、2018年5月に三国競艇場でデビュー。
デビュー初勝利は約1年後の三国一般戦。絶好の1枠で出場した4日目のレースで、コンマ07のトップスタートからイン逃げを決めて水神祭を挙げました。
引退までの通算成績は、出走数448回・1着8回・勝率2.20。準優進出は1度もありません。
競艇選手になったきっかけ
上記動画でデビューしたきっかけを語っています。
自分の父親が古場輝義(レーサー)だったので、その姿を見て自分もなりたいと思って目指した。ずっとA1級で走ってたので、自分もそこにいけるように頑張りたい。
ボートレーサーになる前は、お菓子作りを学ぶ「製菓専門学校」に通っていたとのこと。
ただ、以前からレーサーへの憧れは強かったらしく、何度も養成所の試験を受けて2017年に合格したようです。
同期(122期)の注目選手
華の期と呼ばれることもある122期。
その中でも実績を残しているのが、5000番台初のG1覇者となった「中村日向」。甘いマスクと高い旋回力で若手トップの注目株です。
その他、同期で最多優勝回数を誇る「畑田汰一」や、峰軍団かつイケメン兄弟の弟「安河内健」など、次世代のエース候補が多数在籍しています。
近い将来、122期からSGレーサーが誕生するのはほぼ間違いなさそう!
生涯獲得賞金は1747万円
古場健也が引退までに稼いだ生涯獲得賞金は1742万2600円。
ボートレーサーの平均年収は1700万円と言われている中、丸5年の現役生活としては少ない方かもしれません
とはいえ、上位層が稼ぎすぎているだけで、サラリーマンの平均年収に満たないレーサーは沢山います。それだけ厳しい業界という訳です。
正直、ボート界で結果を残せたとは言えないでしょう。しかし、未来しかない28歳の若者なので、次のステージで大成功を収める可能性は無限大!
引退してしまうのは残念ですが、今後の活躍を願ってこの辺で終わりにします。