2023年2月10日に開幕した常滑一般戦「日本空調システム杯〜めざせ!初優勝〜」。
今大会は”優勝経験のない選手”のみが出場するシリーズ。A1級選手は1人もおらず、主にいつ優勝してもおかしくないA2級、そしてA級間近のB1級による戦いです。
そんな中、通算7度目の優出にして、優勝戦1号艇をはじめて手にした原田才一郎。
初日こそ2・4着で勝利は挙げられなかったものの、2日目からはオール連対の好走を魅せます。予選をトップ通過し、3日目の準優勝戦も難なくイン逃げを決めて優勝戦をゲット。
迎えた優勝戦メンバーがこちら。
原田以外の注目選手は、注目モーターでパワフルな仕上がりの森照夫。準優勝戦をまくり差しで勝ち上がってきた伊藤紘章。初日から舟券を一度も外していない小羽正作。
枠なりとなった本番レースでは、原田才一郎がコンマ09のトップスタート。また、他艇もほぼ同体となる横並びのスリットとなり、逃げる原田にとっては絶好の展開。
ただ、5コース森悠稀がドンピシャのまくり差しを敢行。
一瞬ヒヤッとしましたが、バックストレッチで伸び返した原田が艇間を広げます。その後は落ち着いたターンで後続を引き離し、ガッツポーズなどはせず1着でゴール。
デビューから4年9カ月、待望の初優勝を果たしました。
優勝後すぐのインタビューでは以下のように語っています。
(今の率直な感想、ゴールした時の感想は?)ホッとしてます。一つ一つ大事に回っていたので、そんなに浮かれている感じはなかったです。
中亮太と溝口海義也さんに続いて僕も初優勝できたので、達也さんに届けばいいと思いますし、この辺じっくりアピールしていきますので応援よろしくお願いします。
デビュー以降、期待値が異様に高かったのでプレッシャーも大きかったはず。ひとまず初優勝、本当におめでとうございます!
原田才一郎とは?
公式画像 | |
名前 | 原田才一郎(はらださいいちろう) |
登録番号 | 5028(122期) |
生年月日 | 1996年10月18日 |
身長/体重 | 166cm/53㎏ |
血液型 | A型 |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
原田才一郎は福岡県出身のボートレーサー。
122期の養成所リーグ戦勝率は7.03、準優出5回、優出5回(内優勝2回)の実績を残し、養成所チャンプに輝いた期待のルーキーです。
余談ですが、原田才一郎が育ったのは福岡県北九州市若松区。ボートレース若松から程近い場所にあり、2018年5月7日のデビュー戦も地元で迎えています。
競艇選手になるきっかけは父親
動画でも話している通り、ボートレーサーを目指すきっかけは父親「原田富士男」の影響。幼いころから活躍する姿を見てきたこともあり、この道しかないと心に決めていたようです。
親がボートレーサーなのは羨ましい。普通の家庭だと、なりたい!って言っても反対されるでしょうし…。
原田富士男を父親に持つボートレーサー家族
原田才一郎の父親は、G1(九州地区戦・赤城雷神杯)を2勝した元レーサーの「原田富士男」。現在は養成所で教官をしており、業界内外でかなり名の知れた存在です。
さらに、弟「原田雄次」も現役レーサー。養成所は定松勇樹と同じ125期に属し、修了記念競走では優出2着。デビュー後も約1ヵ月で初勝利を収めた逸材として注目されています。
原田家は稀にみるボートレース家族。父親や祖父がそれなりの選手だと、入所しやすいのかもしれませんね。
同期(122期)の注目選手
原田才一郎と同じ122期には、今後SG・G1で活躍しそうな注目ルーキーが勢揃い。
デビューして最も早く開花したのは「畑田汰一」。デビュー節で早々に初勝利を挙げると、約2年後には初優勝。現時点で既に5勝しており、21年度の最優秀新人にも選ばれています。
現在、艇界を賑わしているのが「中村日向」。23年1月に初優勝し、次節の若松G1を連続制覇。5000番台で一番乗りのG1優勝を成し遂げた今最も注目された若手です。
もう一人が「安河内健」。安河内将を兄に持ち、イケメンかつ実力を兼ね備えた人気レーサー。23年度のトップルーキーでもあります。
その他、中亮太・田頭虎親など、次世代のボートレースを牽引していきそうな豪華な顔ぶれ。
将来的に「井口佳典・田村隆信・湯川浩司」らが属する”銀河系軍団”みたいに呼ばれてもおかしくな面子。
原田才一郎の師匠は?
原田才一郎の師匠は、G1含む通算46勝を挙げている「池永太」。弟子入りした経緯は不明です。
2021年5月には常滑で”師弟対決”が実現。2号艇に池永太、お隣り3号艇に原田才一郎といった番組で行われ、3コースからツケマイで原田が師匠を負かしています。