2023年6月10日、芦屋で開催されたヴィーナスシリーズ優勝戦。3号艇で出走した「後藤美翼」が混戦の中を抜け出し、2015年7月ぶりの優勝を飾りました。
優勝戦は圧倒的な強さで勝ち上がった今井裕梨のイン戦。
イン逃げ濃厚と思われた中、0台でスリットを通過した4カド原加央理がまくり差しを仕掛けます。しかし、同じくまくり差してきた細川裕子と衝突し、共に戦線離脱する結果に。
この混戦をものにしたのが後藤美翼。
バックストレッチで先頭に立つと、独走状態のまま3周回って1着でゴール。
レースをご覧の通り、恵まれた展開に助けられた優勝。ただ、1マークのターンと状況判断は、後藤の実力あってこそだと思います。
その実力を証明したのが前日の準優勝戦。
女子界屈指のトップレーサー「鎌倉涼・小野生奈」が内に構える中、ほぼ揃ったスタートから全速まくりで勝利。これほどのターンをできる女子は数えるほどしかいないでしょう。
なぜ2勝しかしていないのか?そう感じたのは私だけじゃないはずです。
後藤美翼とは?
公式画像 | |
名前 | 後藤美翼(ごとうみく) |
登録番号 | 4680(109期) |
生年月日 | 1990年1月31日 |
身長/体重 | 156㎝/45㎏ |
出身/所属 | 東京都/東京支部 |
デビュー日 | 2011年11月12日 |
後藤美翼は東京都出身、東京支部のボートレーサー。
養成所のリーグ戦では勝率5.09・準優出3回・優出2回(優勝0回)とまずまず成績で卒業。2011年11月に多摩川でデビューし、約1年後の2012年10月に初勝利を挙げています。
その後、デビュー4年目の2015年に初優勝。また、2023年前期には自身初のA2級に昇格しました。
後藤翔之・後藤隼之は兄。永井彪也は従兄弟
競艇ファンならご存じでしょうが、後藤美翼は艇界でも有名な3兄弟レーサー。
1番上の兄は、通算20勝以上しているA1級の「後藤翔之」。2016年には3つのSG競争にも出場した人気のイケメンレーサーです。
2番目の兄は、2つ年上で同期(109期)の「後藤隼之」。美翼より先にA級昇格しましたが、現時点で優勝はまだ果たせていません。
そしてもう一人、艇界No.1のイケメンとして知られる「永井彪也」は従兄弟にあたる関係。実績は説明するまでもなく、同世代トップクラスの実力者です。
永井彪也およびイケメンレーサーをお探しの方は、以下の記事が参考になりますw
2016年に結婚し、子供は2人
長兄の後藤翔之が元グラビアアイドルの「秋山莉奈」さんと結婚した2016年。同年7月に後藤美翼も一般男性と結婚しています。
子供は長女の雫(しずく)ちゃんと、長男(名前不明)の2人。2017~2019年にかけて欠場しているので、おそらくその時期に産休を取っていると思われます。
土日は自分の実家で、平日は保育園と主人(孝貴さん・飲食業)の実家に面倒を見てもらっています
ボートレーサーは家を空けることの多い職業。旦那さんや親族はそのことを理解し、献身的に手伝ってくれているとのこと。
同期(109期)の注目選手
109期で最も注目されているのは、6度のG1を制した「丸野一樹」。同世代で最もSGに近い男と言われています。ただ、最近は不倫疑惑もあって低調気味…
その他、2023年にG1連続Vを達成した「島村隆幸」や、これまでに2度のSG準優進出を果たした「大上卓人」。
上記で紹介した「永井彪也」も含め、109期は将来が楽しみな選手が揃っています。
後藤美翼の直近成績と今後
年 | 勝率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
2020年 | 4.50 | 43.3% | 0回/0回 |
2021年 | 4.42 | 40.2% | 1回/0回 |
2022年 | 5.42 | 55.5% | 1回/0回 |
2023年 | 5.38 | 57.0% | 1回/1回 |
2人目を出産から復帰した2020年以降、勝率を右肩上がりに伸ばしています。
特に2022年あたりからの成長は目覚ましく、2023年前期(2022年11月1日~2023年4月30日)はデビューして初めての”A2級昇格”を果たしました。
そして、A2級となってすぐの芦屋女子戦。並みいる強豪レーサーたちなぎ倒し、約8年ぶりの2勝目を達成。
現在はまだ一般戦とG3のみの斡旋ですが、直近の勢いを継続できれば上位グレードもそう遠くないでしょう。
2人の子供を持つママさんレーサーとして、今まで以上の活躍が期待されます。