2023年5月7日、ゴールデンウイーク期間中に開催された戸田一般戦において、地元埼玉支部所属の「尾上雅也(おのうえまさや)」がイン速攻を決めて優勝を飾りました。
今大会の尾上は序盤から好調をキープし、予選6走をオール連対で3位通過。準優も難なく逃げ切り、優勝戦は3号艇と思われていた中…
2位通過の須藤博倫が3着に敗れ、トップ通過の中田竜太さえも2着に。これにより、自身にとって初となる”優勝戦1号艇”が舞い込みます。
迎えた優勝戦メンバーがこちら。
ここまで圧巻の強さで勝ち進んできた「中田竜太」、2日目以降オール2連対の「佐藤翼」がダッシュに構える番組。
もちろん、インコースの尾上雅也から舟券は買われましたが、尾上は優勝経験なし、イン勝率も信頼できる数値とは言えない選手。そうした状況からイン逃げでも10倍以下のない割れたオッズに。
初優勝が懸かった一戦。
尾上はまずまずのスタート(コンマ14)を決めたものの、中田はさらに上を行く”コンマ02”のトップスタート。
内側3艇を飲み込めると踏んだ中田は、1マークで差しではなくまくりを選択。尾上にとっては絶望的に思われた展開でしたが、コンマ06でスリット通過した山崎義明が激しく抵抗し…
2選手とも大きく膨らみ戦線離脱。尾上はギリギリ残してバックストレッチで先頭に立ち、そのまま後続を引き離してゴール。
2016年11月のデビューから6年半。展開の恵まれもあって完勝とは言えませんが、紛れもなく実力で手にした初優勝。今期は例年に増して調子が良いので、頭角を現してきそうな予感がします。
尾上雅也とは?
公式画像 | |
名前 | 尾上雅也(おのうえまさや) |
登録番号 | 4953(119期) |
生年月日 | 1994年10月24日 |
身長/体重 | 170㎝/54㎏ |
出身/所属 | 埼玉県/埼玉支部 |
デビュー日 | 2016年11月18日 |
尾上雅也は埼玉県出身、埼玉支部のボートレーサー。
119期生として2016年11月にデビューし、約1年半後の2018年5月に173走目で初勝利。その後、なだらかに勝率を伸ばしていき、2022年前期にA2級昇格を果たしています。
ボートレーサー養成所の成績
- リーグ勝率:3.79
- 準優出:0回
- 優出:0回
- 優勝:0回
ボートレーサー養成所のリーグ戦勝率は、下から数えて5番目。お世辞にも優秀とは言えない成績で卒業し、デビュー時もあまり期待されなかった選手と言えるでしょう。
同期(119期)の主な選手
尾上雅也が属する119期は豊作期と言われるほど、男女ともに実力のある選手が揃っています。
現時点でG1以上の重賞覇者は誕生していません。ただ、既に複数回優勝しA1級に昇格している「黒野元基・井上忠政・溝口海義也」をはじめ、ルックスも腕も優れた美人レーサーが多数在籍。
中でも人気急上昇中の「西橋奈未」、G1覇者の佐藤翼と結婚した「土屋南」、SG初勝利を収めた「實森美祐」の3選手は、女子界を牽引している存在となるはず。
119期はとにかく美人レーサーが多い印象。福岡泉水・孫崎百世らもいますし。
2023年後期にA1級初昇格
2023年後期の級別審査(2022年11月1日~2023年4月30日)において、ボーダーギリギリの勝率(6.16)および出走数を達成。A1級初昇格を決めています。
これまで目立った実績を残していないこともあり、尾上雅也というボートレーサーを認知度は低め。
しかし、初勝利を挙げてからの成長を見れば分かる通り、SG・G1で活躍する素質は申し分なし!
年 | 勝率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
2017年 | 1.47 | 2.6% | 0回/0回 |
2018年 | 3.05 | 18.6% | 0回/0回 |
2019年 | 4.16 | 35.7% | 0回/0回 |
2020年 | 4.22 | 40.3% | 0回/0回 |
2021年 | 5.32 | 51.9% | 2回/0回 |
2022年 | 5.69 | 55.8% | 5回/0回 |
2023年 | 6.49 | 63.4% | 3回/1回 |
今の調子を維持できれば2勝目以降は時間の問題でしょうし、年度内に同期一番乗りでG1タイトルを獲得してしまう勢いを感じます。
今後、番組表に「尾上雅也」の名前を見かけたら、舟券から外すべからず。特に地元戸田を走る時は評価をワンランク上げた予想がおすすめです。