2023年4月13日、津競艇場で開催されたG1「開設71周年記念」優勝戦。
最終戦で注目が集まったのは、久々の記念制覇が期待された峰竜太と、圧巻の強さで勝ち進んできた期待の若手「松山将吾」。
松山は初日から万舟に貢献する快進撃を魅せると、2日目以降はオール連対で予選をトップ通過。準優も難なくイン逃げを決めて優出1号艇をゲットします。
迎えた優勝戦メンバーがこちら。
内側2艇にG1未制覇の松山将吾・高田ひかる。その外側にはSG覇者および常連の桐生順平・峰竜太・久田敏之・瓜生正義といった豪華な顔ぶれ。
ある意味、若手2人が艇界のトップレーサーに挑む構図。
当然ながら松山への信頼度は低く、6戦5勝の高田、1月にG1を獲ったばかりの桐生、そして久々の記念タイトルを狙う峰。G1優勝戦にしては割れたオッズとなりました。
これまで感じたことのないプレッシャーはあったでしょう。そうした重圧からスタートで踏み込むことができず…
トップスタートを決めた高田ひかるの直まくりに沈められ、1マークをターンした時点で戦線離脱。期待されたG1初優勝は次節以降にお預けとなりました。
それにしても、高田ひかるの伸びが半端なかった。伸び型の調整だったとはいえ、あれをやられたら仕方ありません。
モーターの仕上がりは上位クラスだったので、今節の走りなら逃げ切ると予想してましたが…。グレードレースで戦える実力は申し分なし。今後の活躍に期待しましょう!
松山将吾とは?
公式画像 | |
選手名 | 松山将吾(まつやましょうご) |
登録番号 | 4828(114期) |
生年月日 | 1994年8月23日 |
身長/体重 | 165㎝/51㎏ |
出身/所属 | 京都府/滋賀支部 |
優勝回数 | SG:0回 G1:0回 G2:0回 G3:0回 一般:3回 |
松山将吾(まつやましょうご)は京都府出身、114期のボートレーサー。
競艇選手を目指すきっかけとなったのは、中学生時代に乗ったペアボート。競艇好きだった父親からは競馬の騎手を勧められたそうですが、馬を叩くのは嫌でボートを選んだとのこと。
趣味は旅行、好きな芸能人は2人組音楽ユニットの「Creepy Nuts」。
ボートレーサー養成所の成績
養成所のリーグ戦成績は、勝率5.63・準優出1回・優出2回(優勝0回)。
お世辞にも優秀とは言えない成績で卒業しますが、デビュー期の勝率は同期1位(3.31)の実績を残しています。
同期(114期)の注目選手
114期で最も活躍している「羽野直也」。同期一番乗りでG1を制覇し、今や競艇界に欠かせないホープの1人。2022年には賞金王決定戦にも初出場を果たしています。
その他、G1覇者の村松修二・松尾拓や、実力派の美人レーサー中村桃佳・倉持莉々らも在籍。
初優勝は2018年3月の地元びわこ
松山将吾の初優勝(水神祭)は、2018年3月25日の地元びわこ開催。
初日から9戦6勝と圧巻の走りで優出を果たします。優勝戦はA1級若林将がトップスタートを決める展開となりますが、想定外の奇策”直まくり”を敢行。
これが見事に決まり、若林を沈めて悲願の初優勝を飾りました。※以下のリンクは水神祭の映像です。
2020年トップルーキーに選出
松山将吾は2020年のトップルーキーに選出された期待の若手レーサー。
トップルーキーとは、登録6年以内かつA2級以上の成績優秀者のみが選ばれるスター候補。選出されるとG1・G2への積極的に斡旋されたり、特別な講習や訓練が実施されます。
2020年は以下の15名が選出。
- 関東:佐藤隆太郎・関浩哉・宮之原輝紀
- 東海:松尾拓・吉田裕平
- 近畿:権藤俊光・上田龍星・井上一輝・松山将吾
- 中四国:西野雄貴・村松修二・川原祐明
- 九州:大山千広・羽野直也・新開航
ご覧の通り、次世代を担うそうそうたる顔ぶれ。また、松山と同じ114期生からは6名も選ばれています。
最終目標はグランプリ優勝
2021年8月にSGレーサー2人(馬場貴也・守田俊介)と対談しています。
その際、守田選手より「まずはG1優勝」の目標を課せられていましたが、自身が語っていたのはA1定着とSG初出場。そして、その先にある「グランプリ優勝」。
正直、トップレーサーたちとの実力差はまだまだ大きいと思います。とはいえ、直近の成績は飛躍的に伸びているので、近いうちに成し遂げてしまうかもしれません。