仕事や競技、趣味などあらゆる分野に欠かせない「師匠」と「弟子」の関係。
師匠は経験に基づく知識や技術を弟子に授け、弟子はその教えを糧に成長します。ボートレース界にもそんな「師弟関係」が存在します。
ボートレース界の師弟関係といえば、22年グランプリを制した白井英治とその師匠である今村豊。師匠がグランプリ表彰式に登場すると会場は大きな歓声に包まれました。
2020年10月に今村豊が引退する際、白井英治に対し「必ずやグランプリを獲って、私が獲れなかったヘルメットを被ってくれ」と夢を託したのは有名な逸話。
その約束を見事果たした弟子に「白井英治は最高の弟子です!日本一の弟子です!」と最上級の賛辞を送りました。
※白井英治のインタビューシーンから再生されます。
まだ視聴していない方は絶対に見てください。2人のことを知っているファンであれば、たった数分のインタビューで涙するはず。
余談はこの辺して、ボートレース界に誕生した新たな師弟を紹介します。
丸野一樹×藤原仙二
今をときめく滋賀支部、その代表格でもあるSGレーサー「丸野一樹」に、期待のルーキー「藤原仙二」の弟子入り。
その情報が公表されたのは、丸野一樹自身が運営するYouTubeチャンネル「丸野一樹ボートレーサー」内。2022年を振り返る趣旨の動画内にて、以下のように発言しています。
本当に有望な若手なので、僕も見本となれるようにより一層気合いが入っていますし、僕も日々取り組んでいきたいと思っています。
丸野一樹に有望と言わしめる藤原仙二とは、2022年5月21日にボートレースびわこでデビュー。僅か2走目で6コースから3着に入るなど、デビュー節は3着3本、2着1本と新人離れした大物ルーキーです。
ただ、6月に初のフライング、9月には2本目を切ってしまい実戦から離れていますが、F休みを消化して12月29日の丸亀一般戦から実戦復帰します。
これからは師匠の手助けも加わるので、大きく飛躍していくことが期待されます。
須藤博倫×野田昇吾
その他にも、元プロ野球選手という異色の経歴を持つ「野田昇吾」。自身のツイッターで「須藤博倫」に弟子入りしたことを発表。
師匠決まりました!3983須藤博倫さんです。埼玉支部にお誘い頂いたのも須藤さんです。
こう話す通り、デビュー前から親交のあった2人。「4年前はこんな風になるとは…」とも話していますが、須藤博倫×野田昇吾の師弟関係は必然かもしれませんね。
原田篤志×清水愛海
さらに、127期養成所チャンプ「清水愛海」は「原田篤志」に弟子入り。メンタル面を鍛えてもらっているようで、時間を見つけてはペラ調整の勉強に励んでいるとのこと。
個人的に注目している女子レーサーの1人。まだ危なっかしい一面はあるものの、養成所リーグで勝率7点台を残した実力は本物。あの「大山千広」でさえ6点台でしたから。
原田篤志に安定したターン技術を教われば、A1級昇格、重賞レースでの活躍は間違いないでしょう。
上記に紹介した師弟コンビが、いつしか「今村豊×白井英治」のような関係になれることを期待してます!