国内に24箇所ある競艇強の中、本州に存在する競艇場は17箇所。
また、それらの競艇場は北にあるほど”太平洋もしくは瀬戸内海”の近くに配置されています。冬の日本海は極寒となるので、落水した時に凍え死なないため?かもしれませんw
しかし、今回紹介する「三国競艇場」のみ異なります。
最北に位置する「桐生競艇」とほぼ同じ方位になりながら、日本海に接した競艇場なんです。
三国競艇には場所柄の特徴がレースに影響してくるので、予想するならこれら知っておいた方が三国攻略に繋がるでしょう。
特に三国が苦手な競艇ファンは必見!どうぞ最後までお付き合い願います。
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三国競艇場(ボートレース三国)とは?
三国競艇場は、福井県坂井市三国町に位置する競艇場です。
誕生したのは今から60年以上前の1953年、当時の坂井郡三国町が港湾整備の資金を捻出するため、当時の武生市や京福電気鉄道などに協力を仰ぎながら完成しました。
しかし、完成から約10年後、競艇事業が行えなくなってしまいます。当時は今の場所ではなく「九頭竜川」にありましたが、九頭竜川が2級河川から1級へ変更となり、県から国へと管轄が移管。
そうして1968年に現在地へ移転する運びとなりました。
三国競艇場へのアクセス
三国競艇場への移動手段は「電車・バス・自家用車」。
下記の表をご覧頂くと、電車で向かう際には「JR芦原温泉駅」が最も近いような書き方をしていますが、実は「あわら湯のまち駅」が最も近いです。
公共交通機関で向かう場合
三国競艇場の近くには、えちぜん鉄道の「あわら湯のまち駅」と、JRの「芦原温泉駅」の2駅があります。最寄駅は、あわら湯のまち駅ですが、たどり着くために経由する駅の数が違います。
JR沿線沿いに住んでいる場合、たどり着くための時間で考えると、結局のところJRの芦原温泉駅の方が早くて便利です。
一方、えちぜん鉄道の三国芦原線沿いの方は、あわら湯のまち駅の方が近くて便利でしょう。
ちなみに、両駅ともに駅から歩こうと思うと、距離も時間もそこそこ掛かります。ただ、三国競艇場行きの無料のシャトルバスが出てるので心配は無用です。
車で向かう場合
- 金津ICから約15分
- 丸岡ICから約30分
- 加賀ICから約30分
三国競艇場へのアクセスは、はっきり申し上げて自家用車が便利。
これまで全競艇場に足を運びましたが、駐車場の数は全国トップクラス!なんと2300台も停めることができ、とにかくめちゃくちゃ広いですw
上記のような駐車場が他にもあります。駐車場が満車なんて話は聞いたことがないので、車を出せる方はぜひ。
三国競艇場の概要
名称 | ボートレース三国 |
住所 | 福井県坂井市三国町池上80-1 |
公式HP | BORTRACE三国 |
電話番号 | 0776-77-3131 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
所属支部 | 福井支部 |
主な選手 | 今垣光太郎 中島孝平 石田政吾 萩原秀人 松田祐季 他 |
三国を拠点とする福井支部には、SG9冠を誇る「今垣選手」をはじめ、賞金王覇者である「中島選手」などが代表的な選手です。
他にも、過去に1度SGを制した「石田選手」なども在籍しており、50名ほどの小さな支部ながら活躍する選手が多い印象。
ただ、ここ数年はSG優勝を飾った選手がいません。
すでに今垣選手もマスターズ世代に突入したので、代わる選手が出てきてほしいところ。そんな中、若手筆頭で言えば松田選手。過去にはSGで優出を果たしており、これからの活躍に期待がかかります。
ボートレース三国の主な特徴
三国を予想するうえで知っておきたい特徴を解説します。
人工のプール水面だけど…
元は九頭竜川にあった三国競艇場ですが、現在は移設されて内陸部にあります。海や川に面していないことから「水面はプール」となります。
プールといえば基本的にはうねりや潮流、潮位差もないことから、走りやすい水面といったイメージを頂くはず。しかし、三国の場合はそうとも限りません。
その主たる要因は風。例として直近で開催された以下のレース(気象情報)をご覧ください。
雨の影響もあるでしょうが、春先にも関わらず風速7m。その結果、まるで江戸川か!とも言わんばかりの波高6cmを記録しています。
「三国はプールでも波が立つ」。直前情報で水面状況を確認しておくことは必須な水面です。
バリバリの淡水で硬い
三国は人工プール水面ですので、海水でもなければ川の河口付近にあるような汽水でもなく「水質は淡水」となります。
地図をご覧いただくと、三国競艇場の下部に、うっすらと水色の筋が通っているのが見て取れます。その筋はぶつ切りになりながらも続いているように見えるので、水源は下流を流れる竹田川なのではと推察できます。
競艇場の多数を占める淡水面ですが、三国は純度が高いせいなのか、水がすごく硬い様子。
硬いということは、走行中に艇が受ける抵抗が大きく舟が跳ねやすいため、乗りにくさを感じる選手も多いようです。
この水の硬さも「三国の大きな特徴」だと覚えておきましょう。
淡水は”浮力が海水に比べて少ない”ため、体重差が出やすいのが特徴。
三国競艇場の風の特徴
上記で風の影響をお伝えしましたが、この三国の水面を荒らす風は”ある一定の特徴”があります。
オフィシャルサイトなどの情報だと「三国は追い風が多い」と記載されることが多め。ただ、私が調べた限りでは”必ずしもそうとは言えないのではないか?”という印象。
その証拠に、以下の表をご覧ください。
気象庁の三国でのデータを参考にし、夏季のみ引っ張ったものです。
三国競艇場からみて南からの風は「向かい風」となります。そのうえで、夏季はほとんどの旬節で「南からの風が多くなっている」ことがわかります。
それにも関わらずオフィシャルや他のサイトにおいては、追い風が多いとされているのです。
念のため、冬季も確認してみましょう。
冬季の場合は、確かに北風が多くなっています。北風は日本海からの海風です。
日本海は三国から見て2マーク側に位置しており、追い風となりますので、この点はオフィシャルや他のサイトに同調できます。
これらを加味してまとめた結果、三国の風は以下の傾向があるといえます。
季節 | 風向 | 影響 |
---|---|---|
夏季 | 南風 | 向かい風傾向 |
冬季 | 日本海からの北風 | 追い風傾向 |
各種サイトには様々な事象が記載されていますが、あくまでデータに基づいた事実を記載したのが上記の表です。ぜひ参考にしていただければと思います。
スタートラインが全国2番目の長さ
三国のコースレイアウトはスタートラインの幅が長め。
図面上では62mとなっていますが、実際はもっとあるのではという感覚を持ちます。
ちなみに、このスタートラインの全国トップは福岡の63.5mで、三国は全国2番目の長さ。全国平均は55mほどですので、平均より7mも長いことになります。
スタートラインが長いと、その分スタート時点で艇間を開けてスタートすることができます。
艇間を開けていくと、アウト側はセンターポールから離れることになります。離れた分だけ1マークに向かって斜行しなくてはならないので、アウト勢には不利となるでしょう。
事実、三国は6コースが弱いです。この後解説するコース別成績で詳しく紹介します。
スタートラインと1マークの振り幅も大きい
三国はスタートラインが長い分、1マークまでの振り幅も大きく設計されています。
元々、もう少し振り幅は小さいコースレイアウトでした。これが2001年に変更され、イン有利な設計から多彩な決まり手が出る設計に変更されたようです。
つまり、より振り幅を大きくし、1マークとスタンド幅も狭くしたのだと推察できます。
ちなみに三国スタートラインが62mであるのに対し、1マークとスタンドの幅が45mなので、約17mも振られていることになります。
これは江戸川に次ぐ2番目の振り幅の大きさなので、際立った特徴と言えます。
振り幅は大きければ大きいほど「インや2コースには不利」となります。インコースの選手は本当に信頼できるのか?この見極めが攻略に繋がるでしょう。
ピットと2マークが遠い
三国はピットから2マークまでの距離が150mと、これは全国で5番目に長い距離です。
この距離が長いと、ピット離れから2マークまでの待機行動の段階で侵入が変わりやすくなるなどの影響があります。出足が良さそうな選手には要注意です。
予想攻略に繋がる出目ランキング・コース別勝率
三国の「出目ランキング・コース別勝率」を解説します。
三国の出目ランキング
順位 | 出目 | 回数 | 平均配当 |
---|---|---|---|
1位 | 123 | 168回 | 1,334円 |
2位 | 124 | 130回 | 1,502円 |
3位 | 132 | 126回 | 1,716円 |
4位 | 134 | 105回 | 2,261円 |
5位 | 125 | 92回 | 1,835円 |
6位 | 143 | 75回 | 2,765円 |
7位 | 142 | 66回 | 2,188円 |
8位 | 213 | 65回 | 2,593円 |
9位 | 126 | 64回 | 2,205円 |
10位 | 135 | 62回 | 3,195円 |
11位 | 214 | 55回 | 2,389円 |
12位 | 145 | 52回 | 3,052円 |
13位 | 136 | 48回 | 3,045円 |
14位 | 216 | 44回 | 3,454円 |
15位 | 215 | 43回 | 4,368円 |
インが強い場ではありませんが、それでも出現率上位は全て「逃げ&内枠決着」が占めています。
イン(1コース)は若干弱め
三国競艇のイン勝利率は54.4%となっています。
同時期の統計を確認して見ると、全国24ある競艇場の中で後ろから7番目となっており、若干弱めです。また、上記期間のみではなく、昨年度1年間を通して見ても、後ろから8番目でした。
オフィシャルや他のサイトでは、三国はインは強い傾向にあると記載されていうこともあります。
しかし、決して事実とは異なることなので、そういったサイトは見るだけ無駄。「三国競艇はインが弱い」これこそ事実だと覚えておいてください。
2,3コースの勝率は高い
インが若干弱めな分、三国は2,3コースが若干強い様子。両コースの1着率を見て見ると、共に15%近い数値を叩き出しています。
2,3コースの同時期の統計で、ここまで数字が伸びている競艇場はなかなか見当たりません。事実、昨年度1年間の統計を確認しても、2コースの勝率は全国6位、3コースは全国4位の高さでした。
しかしどういうわけか、高いのは1着率のみ。両コースの2,3着率については全国と有意差は感じられず、2着以降の入着率に関してはそこまで参考になるデータではありません。
また、ダッシュ勢は全国平均とほぼ同等で、2,3コースの1着率だけが強いというのは他の競艇場に見られない傾向です。
6コースの信頼度は極めて低い
6コースの入着率を見てみると、1着率は他の競艇場と大差ありませんが、2着率以降は他の競艇場と比較して、軒並み低くなっています。
上記の期間のみならず昨年度1年間の統計を見ても、1着率は全国で13番目に低い数字で極めて平均的。
しかし、2着率はワースト4、3着率はワースト5の成績でした。やはり、6コースはスタートラインが長いことが影響していると思われます。
6コースのヒモ穴はあまり期待しない方が賢明かも。
コース別決まり手の特徴
レース展開を読むうえで重要な要素となる「コース別の決まり手」。
1着になる決まり手によって2,3着目の入着に影響してくるので、コースごとの特徴は把握しておきましょう。
1コースの「抜き」には期待大
三国は「インの抜き率が6.0%」と、他場の平均より高くなっています。この数値は江戸川に次ぐ2番目の高さです。
インの抜きが多いということは、逃げ切りに失敗し、バックストレッチ側で僅差になっている状況。先のコース別成績で1着率が高かった2,3コースと競っている可能性が高いです。
差されたり捲られた場合、第2ターンマークで全速かつタイミングを合わせてターンをしなくては抜き返せません。
水面が影響しているのか?については分かりませんが、第1ターンマークで劣勢になったとしても、諦めず応援する価値はあると思いますw
3コースは「捲り・捲り差し」どちらも有り得る
3コースは捲りと捲り差しが同率で並んでいます。捲りと捲り差しでは出目の傾向が変わってきますし、展開も異なるため、予想に苦慮することが考えられます。
3コースが1着に来ると予想した場合は、まずはインが残せるか、また2コースも差し残せるかを確認しましょう。
さらにダッシュ勢が絡むとしたらどのコースの選手が混戦の中を抜け出るかの予想も必要となります。いっそのこと展開が読めず予想に苦慮した場合は、2-流-流も選択の一つです。
5コースの決まり手は「捲り差し」の展開多め
5コースは圧倒的に捲り差しが高くなっています。
競艇のセオリーでは、5コースが捲り差しだと「5-1」になりやく、4コースがスタートを決めて捲りにいくと「5-4」という目もよく出ます。
また、5-1になる展開の場合は、3着に6コースが付いてくることも。事実、過去のデータでは「5-1-6」が沢山出ています。
どちらにしても、5コースを1着で予想する際は「捲り差し」で展開を組み立てましょう。
そのうえで、6コースなどの存在を忘れずに含めてあげてください。いわゆるスジ舟券の考え方。スジがまだイマイチ理解ができない方は、絞り過ぎることなく流しをおすすめします。
【三国競艇場】まとめ
今回紹介した「三国競艇場」についてまとめるとこんな感じ。
- 駐車場がめちゃくちゃ充実
- 人工のプール水面
- 水質は淡水
- スタートラインが長い
- スタートラインと1マークの振り幅が長い
- 1コースはそこまで強くない
- 2,3コースの勝率は高い
三国競艇に対して「本命決着が少ない」といったイメージを持っています。大の本命党である私は、自ら好んで勝負を挑む機会は少なめですが、中穴以上が好きな方には絶好の競艇場だと思います。
ただ、平和島競艇のように”イン逃げ万舟”はほぼないので、読み切るのはなかなか難しいかも。
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