2024年4月3日、浜名湖「B級春選抜ニッカン・コム杯」優勝戦。伸び重視の”チルト2度”にセッティングした「坂本雄紀」が4カドまくりを決め、デビュー4年目にして初優勝を飾りました。
デビュー初Vを懸けて挑んだ選手がもう一人、2月に登録抹消された佐々木海成の兄「佐々木大河」。
2連対率29%の平凡機ながらオール連対で予選突破。さらに、準優で1位通過の大谷直弘が敗北し、優出1号艇を手にする運も味方につけます。
オールB級といえど好調の選手が揃った優勝戦。
イン戦の佐々木、節一級の足に仕上げた坂本雄紀が人気する中、ほぼ同体ながらスリット後に驚異的な伸びを見せた坂本がまくりきって勝利。
佐々木は舟券にすら絡むことができず、大波乱の決着で幕引きとなりました。
直近でいろいろあったし、今節は佐々木大河に優勝してほしかった…
弟「海成」は2月に登録抹消
ご存じの通り、佐々木大河の弟(海成)もボートレーサーだったのですが…
モーターボート競走法第11条第2号の禁止行為に該当する「舟券購入」が発覚。この不正行為によって2024年2月19日、選手登録が抹消されています。
登録が抹消されても再登録されるケースはあります。ただ今回の場合、八百長の関与が疑われる行為であるため、12ヵ月以上の斡旋停止および引退勧告が妥当かと。
あくまで個人的な見解ですが、このまま引退する可能性が高いと思います。
弟の事件については以下の記事で解説しています。
汚名返上を懸けた初の優出1号艇
弟の不正により、SNS上では兄の関与を疑う声も。兄弟レーサーである以上、疑われてしまうのは避けられないでしょう。そうした状況も相まって注目が集まった今節。
結果は4着に敗れてしまいましたが、節間を通して”最高の走り”だったのは言うまでもありません。今後”ヤオを疑うファン”は激減していくはずです。
佐々木大河とは?
公式画像 | |
名前 | 佐々木大河(ささきたいが) |
登録番号 | 5054(123期) |
生年月日 | 1996年1月5日 |
身長/体重 | 160㎝/52㎏ |
出身/所属 | 大阪府/大阪支部 |
デビュー日 | 2018年11月19日 |
佐々木大河は大阪府出身、大阪支部に所属する123期のボートレーサー。
2018年11月に住之江でデビューし、2020年1月の平和島(157走目)で初勝利。その後、徐々に勝率を伸ばして2022年3月に初優出、同年12月にも優出を達成しています。
同期(123期)の注目選手
123期の出世頭は、3兄弟レーサーの一番下「前田滉」。同期最速で水神祭を達成し、既にA1級レーサーたちと対等に渡り合える若手のホープです。
その他、養成所チャンプの前原大道や松本純平など、将来有望なルーキーが多数在籍しています。
そして、123期は同期同士の結婚ラッシュ中!
ボートレーサー同士の結婚率が高いのは周知の事実ですが、それにしても結ばれすぎ(笑)
師匠は大阪支部97期「田中和也」
佐々木大河の師匠は、大阪支部97期のA1級レーサー「田中和也」。
2005年11月のデビュー以降、一般戦を中心に活躍する中堅レーサー。2022年には常滑でG1初優出を果たすなど、浮き沈みのない安定した実績を残しています。
ちなみに、登録抹消された弟「佐々木海成」が弟子入りしたのも田中和也です。
佐々木大河の年収(獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2018年 | 580,000円 | 1584位 |
2019年 | 5,370,000円 | 1428位 |
2020年 | 8,360,000円 | 1297位 |
2021年 | 5,700,000円 | 1438位 |
2022年 | 13,480,000円 | 979位 |
2023年 | 15,850,000円 | 793位 |
佐々木大河の年収は上記の通り。
まだボートレーサーの平均年収(約1800万円)には到達していませんが、今節の走りを継続できれば2000万円はすぐに突破しそう。
それにしても、約1600名の選手がいる中、後ろの方でも1000万円稼げてしまう世界。命がけの競技とはいえ羨ましい…