2024年1月30日に開催された「住之江ルーキーシリーズ第2戦」において、最終日12Rのポールポジションに座ったのは若干23歳の新人レーサー「石本裕武」。
初日から安定感のある走りを続け、予選を7戦4勝の活躍でトップ通過。準優も難なくイン戦を押し切って逃げ切り、初優勝が懸かったファイナルへ。
優勝戦メンバーは以下の顔ぶれ。
お隣り2号艇は通算9勝の野中一平、3号艇はG1優出経験もある小池修平、そして5号艇には同世代のトップレーサー上田龍星らが構える一戦。
次世代を牽引する若手レーサーが出揃った中、これまで感じたことのないプレッシャーを感じていたことでしょう。
迎えた優勝戦。石本はコンマ〇〇の好スタートからイン先マイを成功させ、他艇を寄せ付けない完璧なターンで勝利。デビュー1年2ヵ月にして嬉しい初優勝を飾りました。
たまたま予選を突破し、展開に恵まれた優勝戦でたまたま勝ってしまうケースは多々あります。
しかし、今節の走りを見る限り、0代のSTを連発するスタート力、道中の競り合いで負けないターン技術と判断力。どれをとってもG1レーサー並みの実力。
また、同期の実力者たちとこれまでの成績を比較すれば、石本という新人がどれほど凄いのか理解しやすいはず。
選手 | 1着率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
石本裕武 | 19.6% | 46.0% | 3回/1回 |
石渡翔一郎 | 5.9% | 24.8% | 0回/0回 |
田中駿兵 | 4.3% | 19.1% | 0回/0回 |
松田淳平 | 0.8% | 15.7% | 0回/0回 |
井上遥妃 | 1.2% | 17.6% | 0回/0回 |
山口晃朋 | 4.3% | 17.2% | 0回/0回 |
大島隆乃介 | 0.9% | 10.7% | 0回/0回 |
鈴木章司 | 1.1% | 11.8% | 0回/0回 |
廣瀬凜 | 0.5% | 10.3% | 0回/0回 |
登みひ果 | 2.2% | 8.3% | 0回/0回 |
適した表現かは分かりませんが、控えめに言って天才です。
ひとつ残念に感じているのは、一般的な年齢よりデビューが遅かったこと。もし18歳以下でレーサーになっていたら、服部幸男が持つSG最年少記録(21歳9ヶ月)を更新していたかもしれません。
いずれにしても、艇界を代表するレーサーになる可能性は大!近いうちにA1級昇格はクリアしそうなので、その先の重賞制覇に期待したいと思います。
余談ですが、石本裕武くんは現役の大学生。現在はオンライン授業で単位を取得しているらしく、中退せず卒業を目指しているとのこと。
その他、養成所の成績や師匠など、詳しい情報は以下で解説してます