競艇界で”スーパースター”の代名詞ともいえる存在「峰竜太」。
2020年にはグランプリ制覇&賞金王に輝き、長い歴史の中で1人も成し得なかった「最多獲得賞金・最多勝利数・最高勝率・記者大賞・最優秀選手」の5冠を達成。言わずも知れたトップレーサーです。
しかし、ここ最近の峰竜太にその面影はなく、特にG1競争での成績は地の底。準優すら通過できない状態が続いています。
峰竜太はイップスなのか?
あくまで個人的な感想ですが、現在の峰竜太は「イップス」かもしれません。
イップスとは、心の葛藤により筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状。 スポーツの集中すべき場面で、プレッシャーにより極度に緊張を生じ、無意識に筋肉の硬化を起こし、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状のこと。
引用元:日本イップス協会
上記説明に当てはまることがいくつもあり、本来の実力を発揮できていないような気がしています。
G1復帰戦で準優に残れず
2023年1月に開催されたG1若松周年。
峰竜太は21年10月ぶりのG1復帰を果たし、復帰戦ながら2日目のドリーム戦1号艇に大抜擢。当然、誰しもが優勝候補の筆頭として予想していたことでしょう。
そんな中、初日1走目に6コースからまくりで1着。久々のG1戦線で峰らしい走りを魅せ、勝利者インタビューでは涙ぐむシーンも。
2走目以降もまずまずの結果を残し、峰竜太の優勝を疑うファンは皆無だったはず。ただ、そのように期待されたのは3日目まで。
初日の大外まくりはたまたまだったのか?と思ってしまうほど、4日目以降は全く勝てないレースが続くことに。なんとか得点率9位で予選は通過しますが、ターンが流れて無念の4着。
この時はまだ「ターンを失敗しただけ」と思っていましたが…。
一般戦でイン逃げ失敗し大波乱
若松周年悔しい思いをした後に出場した多摩川一般戦。
前節のG1に続きドリーム1号艇に乗った峰でしたが、トップスタートからまさかの4着。舟券はほぼ峰流しで買われていたため、3連単の配当は「72,460円(3-2-4)」という特大万舟券に。
このレースを観戦したファンからは…
八百って疑われてもおかしくない流れ方だな。いつも上手いからミスがそう見えるだけかもしれないが
その辺の選手ならよくある光景だったでしょうが、負けたのは艇界屈指のトップレーサー峰竜太。
敗北する要素があったならまだしも、コンマ07のトップスタートで1マークを迎えていますし。峰軸で買っていたら八百長を疑ってもおかしくないレースです。
直近では同じ佐賀支部の「田頭実」や、斡旋が削除された「中村亮太」など、八百長疑惑が浮上している最中。
峰竜太がそんなことをするとは思っていませんが、このレースのターンは酷すぎます。
若松G1でイン逃げ失敗。2日目は転覆し途中帰郷
G1復帰2戦目となった、2023年12月の若松G1「九州地区選手権競走」。
初日ドリーム戦の1号艇に抜擢されるも、コンマ21のスタートで大きく遅れをとります。この展開をついて2号艇西山貴浩は直まくりを敢行しますが、抵抗した峰に飛ばされ戦線離脱。
この行為が不良航法とみなされマイナス10点。最も得点を稼げるドリーム戦において、あまりにも痛すぎる減点を食らってしまいます。
初日終了時点で得点率は0点。2日目以降は大きな着を取れない状況に追い込まれた中、またしても失態を犯してしまうのです。
2コース進入となった峰竜太は、2着を狙える位置で2マークを迎えます。
しかし、ギリギリの隙間を狙いすぎたのか、ターンマークに接触し、その衝撃でバランスを崩し転覆。怪我については不明ですが、このレースを最後に途中帰郷。
明らかに精彩を欠いている峰竜太。はたして今後予定されている重賞レースで戦えるのか?ボートファンの1人としてかなり心配です。
峰竜太が不調になった要因
峰竜太がG1で成績を残せていないのは、以下の出来事が関係しているように感じています。
- 2022年グランプリの転覆
- 予想屋との繋がりで4ヵ月の出場停止
グランプリの転覆で41億円返還
2021年のグランプリ優勝戦。
ターンマークに接触した峰竜太は転覆してしまい、後続艇も巻き込まれて完走できたのは2艇のみ。3連単は不成立となり、史上最高額となる”41億円返還”という不名誉な記録更新となりました。
あくまで結果ではあるものの、原因を作ったことに変わりはなく…。謝罪とも取れるツイートを優勝戦の翌日に投稿しています。
今年1番のレースをぶち壊してしまい、たくさんの人に迷惑をかけてしまいました。
— 峰竜太 (@ryuta4320) December 20, 2021
本当に申し訳ありませんでした。
丸一日、いろんな事を考えました。
たくさんの批判も受けました。
でもその何十倍もの応援メッセージをいただきました。
そんなファンのためにも、もう一度賞金王になるまで頑張ります。
転覆したことをどうこう言うつもりはありませんが、2日後には自身が主催するゲーム大会の配信。
またゲーム❔反省しなさい
— ごん (@xvdMJzsXvrnOFF6) December 22, 2021
競艇ファンから非難されるのは分かっていたはずなのに。
競艇予想屋と金銭的な繋がり
予想屋との金銭的な繫がりが発覚し、峰竜太は4ヵ月の出場停止処分を課せられます。
イップスとは直接的な関係はないでしょうが、この事件を機に”アンチ峰竜太”が急増。ここから一気にNo.1の嫌われ者レーサーへ様変わりしていきます。
それにしても、ここまで先を見通せない人間だったとは。ボートレーサーがほぼ詐欺師と関わったら、どんな結末が待っているか?それぐらいは中学生でも理解できることです。
グランプリの転覆以外、全て”身から出た錆”であるのは間違いなし。
それでも、峰竜太は欠かせない存在
数々の不祥事を起こしてきた峰竜太ですが、レーサーとしての実力は紛れもなくトップクラス。また、他の選手にはない華があるので、ボート界を盛り上げるために欠かせない存在と言って良いでしょう。
まずは早い段階でのG1制覇、そして年末のグランプリ選出を期待しています。