2023年1月19日、住之江「イン戦巧者集結 トランスワードトロフィー2023」の2日目11Rにおいて、A1級レーサー「山田康二」が通算1,000勝を達成しました。
メモリアル勝利を挙げたイン戦では、コンマ17のトップスタートをスリット通過。1マークで無駄のないターンを決めると、一気に後続との差を広げて独走状態に持ち込みます。
まさに“イン戦巧者”の名に恥じない完勝。
トップクラスのスタート勘やターン力もさることながら、不安なく勝てる足に仕上げる調整能力も山田の大きな魅力。
それだけ実力のある選手なので、デビュー15年目(3388走目)での達成は遅く感じるほどです。
山田康二とは?
山田康二は、佐賀県出身で佐賀支部に所属するボートレーサー。
デビューしたのは2008年5月7日地元唐津。初出走で6コースからきなり3着に入ると、2日目も3着に入る好走を魅せます。そして、デビューから4日目には早々を水神祭を挙げる快挙を達成。
やまと学校(現ボートレーサー養成所)時代の成績は、リーグ勝率6.59、優出5回、優勝1回。卒業記念競走でも優出2着の実績を残していたので、期待のルーキーだったのは間違いありません。
とはいえ、あまりにも早すぎる活躍に、選手もファンもビックリ。稀に見る大型新人と言えるでしょう。
同期(102期)は強者揃い
山田康二が卒業した102期は出世したレーサーの多いことでも知られています。
女子史上初のSG制覇を成し遂げた「遠藤エミ」をはじめ、今やSG常連となった上野真之介や、G1ウィナー前田将太。他にも実力派のイケメンレーサー河合佑樹、高野哲史や桑原悠らも102期出身です。
ちなみに、102期で通算1000勝を達成済みの選手は2人。
- 上野真之介:2022年3月10日
- 前田将太 :2022年7月9日
102期で最も早く1,000勝を達成したのは上野真之介、前田将太はその4か月後に達成しています。
2022年度の賞金女王にも輝いた遠藤エミは、記事作成時点で928勝。怪我などなくこれまで通り出場していれば、今年中の1,000勝達成は間違いないでしょう。
2021年に不正受給が発覚
競艇界の信頼を失墜させた2021年の不正受給問題。実は、山田康二も受給していたレーサーの1人です。
どんな理由があっても絶対にやってはいけない行為。過ちを消し去ることはできませんが、本業で結果を残して汚名返上するのが信頼を回復する一番の方法だと思います。
2022年の山田康二は大活躍
2022年は自己最高の7勝をマーク。
江戸川「G2江戸川634杯モーターボート大賞」で自身2度目となるG2を制覇し、悲願だった地元唐津の周年記念優勝も達成(上記動画)。大きく飛躍した1年となりました。
また、2020年からSG出場は遠ざかっていましたが、2023年は平和島クラシックに選出され久々のSG復帰が決まっています。
師匠「峰竜太」を負かす日は来るのか?
佐賀支部の先輩であり、偉大な師匠「峰竜太」がSGに戻ってくるのは、早くても2023年10月の「蒲郡ボートレースダービー」です。
ただ、直近の峰は飛ぶ鳥を落とす勢いで爆進中!SGに出場できなくても、G1で賞金を稼ぎまくると思うので、師匠と戦うレースは必ずやってくるはず。
「佐賀の主役はこの俺だ!」と言わんばかりの活躍を期待しましょう。