2023年1月31日、児島で開催された最終日の優勝戦において、A1級「中村日向」がイン速攻を決めデビュー5年目で水神祭を達成しました。
良機を手にした中村は、初日を無難にまとめると、4,5枠進入の2日目に劇的な走りを魅せます。
1走目の4カドはコンマ02のスタートから最内差しで1着。2走目は若干出遅れたSになったものの、内側がごちゃついた展開をついて再び差しで1着。
このまま突き抜けていきそうな勢いでしたが、3日目に5着、4日目に4着を獲ってしまい、予選は2位で通過となります。
準優11Rに出場した中村日向が難なくイン逃げを決め、優勝戦の枠番は2号艇。かと思いきや、トップ通過した久田敏之がまさかの2着。これにより、自身初となる「優勝戦1号艇」を獲得します。
迎えた優勝戦メンバーがこちら。
この戦いで最も怖いのは4号艇久田敏之。そして、ダークホースとなるのが、中村と同じく初優勝を狙う「實森美祐」。
本番の進入隊形は、實森美祐がピット離れで失敗して大外に回り「123465」。
その他は展示通りの並びとなり、インコースの中村はトップスタートでスリットを通過します。そのまま1マークを先マイし、他艇を寄せ付けず1着でゴール。
デビュー5年目、優出21回目にして待望の初優勝となりました。
いいターンができましたね。もう一皮むけないといけないと思っていたので、これでホッとしました。初優勝という1つの目標を達成できので、次は上の舞台で活躍したいです
いつ勝ってもおかしくない状態でようやく掴んだ初優勝。今節はすこぶる調子が良さそうなので、同期一番乗りのG1制覇をしてしまうかも。
中村日向とは?
公式画像 | |
名前 | 中村日向(なかむらひゅうが) |
登録番号 | 5043(122期) |
生年月日 | 1998年11月8日 |
身長/体重 | 165cm/55㎏ |
血液型 | O型 |
出身/支部 | 香川県/香川支部 |
中村日向は香川県出身のボートレーサー。122期として入所した養成所のリーグ戦成績は、勝率4.53、準優出2回のみ。お世辞でも注目の新人とは言えない実績で卒業します。
初勝利後に成績はうなぎ登り
2018年5月16日の地元丸亀でデビュー。それ以降はなかなか初勝利を挙げられない日々が続き、水神祭を迎えたのは約1年半後の2019年12月。
この頃から勝率は一気に上昇していきます。2021年にA2級昇格を果たすと、2022年にA1級昇格。また、予選を突破する回数も増えていき、22年は7度の優出など飛躍を遂げる1年に。
2023年度トップルーキーに選手
登録6年以内かつA1級の若手トップレーサーが選ばれる「トップルーキー」。中村日向は勝率3位で選出されました。
2023年度のトップルーキーは10名。
今すぐにグレードレースで優勝してもおかしくない顔ぶれであり、まさしく競艇界を牽引していく存在。デビュー時に注目された選手が多い中、中村日向がココにいるのは凄いことです。
中村日向の同期生(122期)
選手名 | 通算勝率 | 優出 | 優勝 |
---|---|---|---|
畑田汰一 | 5.45 | 18回 | 5回 |
安河内健 | 4.79 | 8回 | 3回 |
原田才一郎 | 4.64 | 6回 | 0回 |
中亮太 | 4.46 | 7回 | 1回 |
若林義人 | 4.21 | 3回 | 0回 |
金田智博 | 4.01 | 6回 | 0回 |
田頭虎親 | 3.95 | 3回 | 0回 |
渡邉健 | 3.87 | 0回 | 0回 |
平川香織 | 3.78 | 0回 | 0回 |
久永 祥平 | 3.56 | 3回 | 0回 |
中村日向と同じ122期には、既に5勝を挙げている畑田汰一や、イケメンかつ実力も兼ね備えた安河内健など、将来を有望視された選手が多数在籍しています。
ちなみに、122期の養成所チャンプに輝いたのは、2度のG1制覇を成し遂げた原田富士男の息子「原田才一郎」。リーグ戦勝率1位だったのは「若林義人」です。
中村日向のSNS(インスタグラム・ツイッター)
中村日向が開設しているSNSアカウントは「インスタ・ツイッター」の2つ。
どちらも更新頻度は低く、たまにしか投稿していないようです。インスタに限っては未だ5つの写真しか公開されていません。