舟券予想をする際、モーターは意識しても「ボート勝率」はほぼスルーしているはず。また、他サイトでも「ボートは関係ない」といった情報しかありませんが…
ワンランク上の舟券師を目指すなら活用すべきです。
かくいう私も数年前まではガン無視してました。ただ、無視できないデータを目の当たりにしたことで、今では必ずチェックしています。
そこで今回は、ボート勝率が必要だと感じた理由を紹介するので、共感できた方はぜひお試しください。
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競艇のボートとは?
競艇初心者のために、競艇で使用される「ボート」について少しだけ解説しておきます。
本題とはあまり関係ないので、時間がない方は以下よりジャンプしてください。
ボートは全てヤマト発動機製
ボート型 | YM-730型ボート YM-740型ボート(江戸川) |
材質 | 木造製 |
全長 | 2895mm |
全幅 | 1316mm |
質量 | 68㎏以上70㎏未満 |
皆さんが目にしているボートは全て「ヤマト発動機」が製造。
現在使用中のボートは、船底が平らなハイドロプレーン型の「YM-730型ボート」。江戸川のみ「YM-740型ボート」となっています。
ちなみに、ボート1隻の価格は60万円程度。それを毎年約1600隻販売しているので、ボートだけで約10億円の売上。さらに、ヤマト発動機が取り扱っている商品はこれだけじゃありません。
- モーター(約60万円)
- プロペラ(約2万円)
- レスキュー艇
- 回転計
- 発着ピット
- 消波装置
- ヤマトセーフティ消波装置
ヤマト発動機は競艇生みの親「笹川良一」の一族が経営する会社。だからこそ、ボート界で絶対的な権力を誇示しているのでしょう。
モーターとボートのみで年間20億円。公営競技でこれほど利権を得ているのはヤバすぎ…
競艇のボートは1年に1回交換
場 | ボート交換時期 |
---|---|
桐生競艇 | 12月末 |
戸田競艇 | 7月末 |
江戸川競艇 | 4月末 |
平和島競艇 | 6月中旬 |
多摩川競艇 | 5月中旬 |
浜名湖競艇 | 4月中旬 |
蒲郡競艇 | 7月初旬 |
常滑競艇 | 12月中旬 |
津競艇 | 12月中旬 |
三国競艇 | 2月末 |
びわこ競艇 | 4月末 |
住之江競艇 | 3月中旬 |
尼崎競艇 | 4月初旬 |
鳴門競艇 | 4月初旬 |
丸亀競艇 | 9月末 |
児島競艇 | 12月初旬 |
宮島競艇 | 10月中旬 |
徳山競艇 | 3月中旬 |
下関競艇 | 3月中旬 |
若松競艇 | 11月中旬 |
芦屋競艇 | 4月中旬 |
福岡競艇 | 2月末 |
唐津競艇 | 8月末 |
大村競艇 | 6月中旬 |
各競艇場によって時期は違いますが、毎年新品のボート&モーターと交換されます。
でもなぜ、数十億円の費用をかけてまで交換する必要があるのか?その理由は、大きく分けて以下の2つ。
- 木造製で経年劣化していく
- 神ボート&お化けモーターの存在
一つ目は、ボートは木造製だから。材質が”木”である以上、水分を含んでしまうのは避けられません。また、時間の経過とともに水分量(本体重量)が増加するため、レースへ影響を考慮し交換時期が設けられています。
そしてもう一つは、稀に誕生する「神ボート&お化けモーター」の存在。異常なほど強すぎると競技性が損なわれてしまうので、実力を優先するためにも定期的な交換が必要なのです。
神ボートについては後ほど詳しく解説しますね。
使用するボートは前検日に抽選
一節で使用するモーターおよびボートは、前検日(開催前日)にガラポン抽選で決定します。引く順番は各場によって様々ですが、どれを手にするかは運次第。
抽選を引く順番など、前検日について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ボート勝率を活用すべき理由
なぜ私がボート勝率を気にしているのか?その理由をいくつか解説します。
神ボートは実際に存在する
競艇ファンでもあまり聞きなれない「神ボート」というワードですが、ここ数年の間だけでも数隻誕生しています。直近で最も騒がれたのが…
2022年に猛威を振るった住之江のボート33番。
- 勝率:6.33(1位)
- 1着率:29.3%(1位)
- 2連対率:51.8%(1位)
- 3連対率:68.4%(1位)
- 優出回数:5回
- 優勝回数:4回
上記は神ボートを約9ヵ月間使用した実績。4つの項目で断トツ1位を記録したうえ、8月~9月にかけて3節連続で優勝したのです。
選手 | モーター ※2連対率 | レース結果 節間成績 |
---|---|---|
松田竜馬 | 36.3% | 優勝 12212611 |
坂口周 | 34.3% | 優勝 113121211111 |
湯川浩司 | 34.8% | 優勝 5312121 |
「たまたまじゃないの?」と感じた方もいるでしょうが、3選手とも手にしたモーター2連対率は30%台。決して良機とは呼べないモーターであることから、神ボートの好素性を証明した結果と言えるでしょう。
それでも信用しない人に補足しておくと、神ボートをゲットした「湯川浩司」が以下のコメントを残しています。
エースボートと聞いて、なるほどと思った。大事に行きます
こう発言した通り、ほぼオール連対の活躍で優勝を達成しました。
たまたまとは思えない高実績に加え、実際に乗った選手も素性の良さを評価。これだけ情報が揃ってボート勝率を無視するのはアホかと。
好素性のボートは実績も豊富
まずは以下のデータからご覧ください。
番号 | 2連対率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
49 | 45.6% | 62.6% | 8回/2回 |
19 | 45.4% | 60.7% | 7回/1回 |
40 | 43.0% | 56.0% | 5回/1回 |
21 | 41.7% | 60.8% | 5回/0回 |
63 | 41.1% | 56.1% | 4回/1回 |
番号 | 2連対率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
76 | 43.7% | 66.2% | 3回/1回 |
11 | 43.0% | 58.7% | 6回/0回 |
81 | 42.2% | 55.9% | 4回/1回 |
17 | 42.1% | 64.1% | 5回/1回 |
31 | 41.7% | 57.1% | 4回/1回 |
番号 | 2連対率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
155 | 44.8% | 65.5% | 3回/1回 |
128 | 44.0% | 60.2% | 3回/1回 |
104 | 41.4% | 55.8% | 6回/0回 |
151 | 40.3% | 51.0% | 1回/1回 |
158 | 40.1% | 57.2% | 3回/0回 |
2連対率上位のボートは、モーターの良し悪しに関係なく優秀な実績が多かったです。
もちろん、乗り手によって勝率は変動しますが、それ込みで見ても明らかにボートの影響を受けているように感じました。
参考までに、同じ場のボート2連対率下位2つはこんな感じ。
番号 | 2連対率 | 3連対率 | 優出/優勝 |
---|---|---|---|
三国競艇場 | |||
26 | 23.9% | 44.2% | 1回/0回 |
27 | 24.1% | 40.3% | 2回/0回 |
住之江競艇場 | |||
52 | 20.0 | 35.7 | 0回/0回 |
93 | 22.1 | 36.5 | 0回/0回 |
福岡競艇場 | |||
168 | 23.5 | 41.9 | 2回/0回 |
156 | 24.4 | 43.4 | 3回/2回 |
全てとは言えないものの、好素性のボートと比較すれば明らかに違います。
モーター同様、評価するうえでそれなりの使用実績は必要ですが、選手の実力やモーター勝率が拮抗している場合、最終的に「ボート勝率」で判断するのはアリかもしれません。
「モーター or ボート」予想でどっちが重要?
ここまでの説明で、ボート勝率がレース結果に影響するのは理解できたと思います。
ただ、ボートはどこまでいってもボート。それのみで動くことはできず、原動力となるモーターなしでは無力の存在です。
したがって、舟券予想において「モーター or ボート」の必要性を問われれば、やはりモーター成績を重視するのが正解でしょう。
結論、ボート勝率は無視しない方がいい
- 実際に神ボートは存在する
- 好素性のボートは実績豊富
これらの実績がある以上、競艇予想で活用すべき情報なのは間違いありません。
とはいえ、各選手の実力、競艇場の特徴、モーター成績、さらにはボート勝率まで…。かなり面倒な作業ですが、舟券収支がマイナスなら試す価値はあると思います。
最後に、競艇歴20年の経験を基にした「競艇の勝ち方」を以下の記事でまとめています。お時間があればぜひ!
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