1948年(昭和23年)に始まった競輪。
これまでデビューした選手数は公営競技No.1の1万人以上。そして、その時代を象徴するスター選手の活躍により、日本を代表する公営ギャンブルへ成長を遂げました。
そこで今回は、競輪史において欠かせない最強選手(レジェンド)たちを総まとめ。競輪を語るなら名前ぐらいは覚えておきましょう!
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最強の競輪選手ランキング
競輪選手の強さを示す獲得賞金。まずは獲得賞金に関する各部門のランキングを見ていきます。
生涯獲得賞金ランキングベスト10
順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
1位 | 神山雄一郎 ※現役 | 29億2267万円 |
2位 | 村上義弘 | 19億7690万円 |
3位 | 山田裕仁 | 19億1782万円 |
4位 | 滝澤正光 | 17億5644万円 |
5位 | 小橋正義 | 17億1073万円 |
6位 | 鈴木誠 | 17億853万円 |
7位 | 伏見俊昭 ※現役 | 16億9256万円 |
8位 | 吉岡稔真 | 16億8866万円 |
9位 | 佐藤慎太郎 ※現役 | 16億7237万円 |
10位 | 武田豊樹 ※現役 | 16億2991万円 |
歴代の生涯獲得賞金ランキング上位10選手。
G1優勝15回の神山雄一郎が2位以下を大きく引き離して断トツ1位。
競輪ファンならほぼ認知している名前ばかりでしょうが、11位以下には「平原康多(12位)・小嶋敬二(13位)・浅井康太(15位)」など、現役バリバリの選手が控えています。
近年はレースの賞金が全体に上がっているため、あと数年もすればベスト10がガラリと変化するはずです。
競艇の生涯獲得賞金ランキングは以下をご覧ください。
歴代賞金王レーサー(2000年以降)
順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
2000年 | 児玉広志 | 1億7082万円 |
2001年 | 伏見俊昭 | 2億0331万円 |
2002年 | 山田裕仁 | 2億4434万円 |
2003年 | 山田裕仁 | 2億1534万円 |
2004年 | 小野俊之 | 1億8353万円 |
2005年 | 加藤慎平 | 1億8610万円 |
2006年 | 有坂直樹 | 1億9148万円 |
2007年 | 伏見俊昭 | 1億8515万円 |
2008年 | 井上昌己 | 1億6793万円 |
2009年 | 海老根恵太 | 2億2479万円 |
2010年 | 村上博幸 | 2億3793万円 |
2011年 | 山口幸二 | 1億9765万円 |
2012年 | 村上義弘 | 1億5859万円 |
2013年 | 金子貴志 | 1億8956万円 |
2014年 | 武田豊樹 | 2億2092万円 |
2015年 | 浅井康太 | 1億8963万円 |
2016年 | 村上義弘 | 2億2920万円 |
2017年 | 浅井康太 | 1億8278万円 |
2018年 | 三谷竜生 | 2億5531万円 |
2019年 | 佐藤慎太郎 | 1億8873万円 |
2020年 | 和田健太郎 | 1億6306万円 |
2021年 | 古性優作 | 2億1056万円 |
2022年 | 脇本雄太 | 3億584万円 |
2023年 | 松浦悠士 | 2億5270万円 |
2000年以降の歴代賞金王&獲得賞金額です。
直近10年で見ると、全員がKEIRINグランプリ優勝者。2022年には脇本雄太が史上初の年間3億円に到達し、全公営競技(競馬・競艇・オートレース)を含めて史上1位の年間獲得賞金となっています。
生涯獲得賞金ガールズランキング
順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
1位 | 児玉碧衣 | 1億8573万円 |
2位 | 石井寛子 | 1億7655万円 |
3位 | 小林莉子(1期生) | 1億5714万円 |
4位 | 奥井迪 | 1億4086万円 |
5位 | 山原さくら | 1億3884万円 |
6位 | 梶田舞 | 1億3218万円 |
7位 | 荒巻聖未(1期生) | 1億2402万円 |
8位 | 尾崎睦 | 1億1583万円 |
9位 | 中村由香里(1期生) | 1億1501万円 |
10位 | 石井貴子 | 1億1306万円 |
ガールズケイリンの生涯獲得賞金ランキング(※現役選手)。
ベスト10に3人いる1期生はキャリア13年目(2024年現在)。ガールズはそもそもの賞金が少なく、1位の児玉碧衣でも2億円に届いていない状況です。
ただ、ツヨカワレーサーなどの活躍で売上が上昇しているので、今後は優勝賞金も少しずつ増加していくでしょう。
競艇の女子生涯獲得賞金ランキングは以下をご覧ください。
ガールズケイリン歴代賞金女王
順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
2014年 | 梶田舞 | 2245万4900円 |
2015年 | 小林優香 | 2976万7000円 |
2016年 | 梶田舞 | 2442万5000円 |
2017年 | 石井寛子 | 2263万1000円 |
2018年 | 児玉碧衣 | 2718万4000円 |
2019年 | 児玉碧衣 | 2840万3000円 |
2020年 | 児玉碧衣 | 2661万9000円 |
2021年 | 高木真備 | 2603万6000円 |
2022年 | 柳原真緒 | 3095万5400円 |
2023年 | 佐藤水菜 | 2903万8000円 |
ガールズ賞金女王は全て、年末に開催されるガールズグランプリの優勝者。
2018~2020年には女王「児玉碧衣」が3連覇達成。2022年は2強と思われた「児玉と佐藤水菜」が落車するアクシデントの中、柳原真緒が制して初の賞金女王に輝きました。
2023年はナショナルチームの佐藤水菜が前年の雪辱を晴らして初優勝を達成しています。
最強の競輪選手(男子)
現競輪界を牽引する最強レーサーたち。
これから紹介するのは、新進気鋭の若手から殿堂入り確実の大ベテランまで、幅広い年齢層の選手が名を連ねています。
イケメンをお探しの方は以下が参考になります。
脇本雄太(わきもとゆうた)
名前 | 脇本雄太(わきもとゆうた) |
支部(期) | 福井支部(94期) |
生年月日 | 1989年3月21日 |
身長/体重 | 180cm/72kg |
血液型 | A型 |
ホーム | 福井 |
2022年のKEIRINグランプリで初優勝を果たし、公営競技初の3億円レーサー(3億584万円)となった「脇本雄太」。
2021年まではナショナルチームのエースとして活躍。東京五輪の男子ケイリンで7位に入賞しました。
地力では誰もが認める現役最強。常に他選手の厳しいマークを受けていますが、後方からでも豪快にまくっていけるのが最強と呼ばれる所以でしょう。
若手に負けない規格外のスピードを武器に、まだまだタイトルの数を積み上げていきそうです。
古性優作(こしょうゆうさく)
名前 | 古性優作(こしょうゆうさく) |
支部(期) | 大阪支部(100期) |
生年月日 | 1991年2月22日 |
身長/体重 | 168cm/77kg |
血液型 | O型 |
ホーム | 関西CSC |
BMXの日本チャンピオンから競輪界にデビューした「古性優作」。
2021年のオールスターで初のG1タイトルを獲得。単騎の戦いとなったKEIRINグランプリでは関東3車の後ろを追走し、最終バックで4番手からまくってGP初出場&初優勝。この年、2億1000万円を稼いで初の賞金王に輝きました。
自力先行はもちろん、番手に回って横の動きもできる万能型。
2024年の寛仁親王牌決勝では、近畿(寺崎浩平・脇本雄太)3番手の位置。最終2角でまくりを打った郡司浩平の後方に付け、最後は内から伸びばして8度目のG1V。
どこからでも巧みに動ける器用さこそ、現役最強と呼ぶにふさわしい存在でしょう。
松浦悠士(まつうらゆうじ)
名前 | 松浦悠士(まつうらゆうじ) |
支部(期) | 広島支部(98期) |
生年月日 | 1990年11月21日 |
身長/体重 | 168cm/73kg |
血液型 | O型 |
ホーム | 広島 |
地元広島では絶大な人気を誇るイケメンレーサー「松浦悠士」。
2020年からS級S班在籍を継続。2023年KEIRINグランプリで初優勝し、中国地区所属選手として初の賞金王に。
同地区のSSレーサー「清水裕友」と連係した2023年グランプリでは、最終バックで深谷知広と追走すると、最後は直線入口で交わして勝利。ゴール前で競り合いはお世辞抜きで強すぎますw
念願だったグランプリ獲得の次なる目標はグランドスラム。調子の浮き沈みはりますが、松浦なら到達してしまいそうな予感がします!
郡司浩平(ぐんじこうへい)
名前 | 郡司浩平(ぐんじこうへい) |
支部(期) | 神奈川支部(99期) |
生年月日 | 1990年9月4日 |
身長/体重 | 167cm/80kg |
血液型 | A型 |
ホーム | 川崎 |
全国最強のライン結束力を持つ神奈川、そして南関東の中心的存在である「郡司浩平」。
競輪選手の父(郡司盛夫)の厳しい指導を受け、2017年第1回ウィナーズカップでG2初優勝。その後も驚異的な成長スピードで賞金ランキング上位に定着し、2020年の小倉競輪祭で初のG1タイトルを獲得しました。
2024年2月の全日本選抜競輪決勝では、Jリーガーから転身した北井祐季と松谷秀幸3車ラインで出場すると、最終3角からまくって3度目のG1V。
輪界の象徴的な存在としてまだまだ活躍が続きそうです。
平原康多(ひらはらこうた)
名前 | 平原康多(ひらはらこうた) |
支部(期) | 埼玉支部(87期) |
生年月日 | 1982年6月11日 |
身長/体重 | 185cm/95kg |
血液型 | A型 |
ホーム | 西武園 |
南関東地区の総大将が郡司なら、関東地区は埼玉の大エース「平原康多」。
身長185センチの恵まれた体格を持ち、タテヨコ自在の動きで圧倒する走りを披露。競輪祭V3(2009、2014、2016年)など、数々のビッグタイトルを獲得してきた最強の500勝レーサーです。
2023年は相次ぐ落車で大ケガを負い、成績を落として10年在籍したS級S班から陥落。また、ちぎれるレースも増えて引退説が囁かれる始末…
そんな中、2024年日本選手権競輪で決勝に進むと、前を引いた吉田拓矢のまくりに乗ってポジションを上げ、最後の直線で抜け出し1着。
3年ぶりとなるG1制覇!さらに、悲願のダービー王戴冠で完全復活を果たしました。
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佐藤慎太郎(さとうしんたろう)
名前 | 佐藤慎太郎(さとうしんたろう) |
支部(期) | 福島支部(78期) |
生年月日 | 1976年11月7日 |
身長/体重 | 165cm/80kg |
血液型 | AB型 |
ホーム | いわき平 |
競輪界に長らく君臨する最強のマーク屋「佐藤慎太郎」。“ガハハ!”の決めセリフで多くのファンを抱える人気選手です。
当たり負けしない強靭なフィジカルと、無駄のないコース取りが大きな武器。40代に入っても踏み込みの力強さはまったく変わりません。
2019年KEIRINグランプリでは、同県の新田祐大とラインを組んで出場。新田が近畿ラインを分断させ、佐藤がすかさず間を割って前を行く脇本雄太に接近。ゴール前の接戦を制し、43歳1ヵ月で初のグランプリ&賞金王タイトルを獲得しました。
新田祐大(にったゆうだい)
名前 | 新田祐大(にったゆうだい) |
支部(期) | 福島支部(90期) |
生年月日 | 1986年1月25日 |
身長/体重 | 172cm/85kg |
血液型 | O型 |
ホーム | いわき平 |
先行力で数々のタイトルを手にしてきた「新田祐大」。未だKEIRINグランプリ未制覇ではあるものの、すべてのG1を優勝したグランドスラマーの1人です。
ナショナルチームでも国際大会でメダルを獲得。東京五輪にも日本代表として出場した実績があります。
2023年2月のG3奈良開設記念準決勝は、新田祐大の凄さがひと目でわかるレース。
北・東日本ラインの先頭でジャンから発進した新田ですが、4番手にいた嘉永泰斗のブロックでバランスを崩して金網近くまで吹っ飛んでしまいます。
しかし、すぐに体勢を立て直して最後方から再発進。ラスト1周で8車をまくって大逆転の1着。後世に語り継がれる名レースといって良いでしょう。
深谷知広(ふかやともひろ)
名前 | 深谷知広(ふかやともひろ) |
支部(期) | 静岡支部(96期) |
生年月日 | 1990年1月3日 |
身長/体重 | 169cm/79kg |
血液型 | B型 |
ホーム | 静岡 |
まくりの爆発力は現役最強クラス。新人時代から競輪界のさまざまな記録を塗り替えてきた“平成の怪物”こと「深谷知広」。
2009年7月のデビューから18連勝し、わずか56日でS級特進。その後、2012年12月ヤンググランプリでG2制覇。そして、2011年6月高松宮記念でG1初優勝。
デビュー684日という驚異的な早さで平成生まれ初のG1タイトルホルダーとなりました。
2021年から所属を南関東地区に移し、2023年G2共同通信杯では直線怒涛の追い込みで2着の新山響平を3車身ちぎって優勝。
ハマった時の脚はまだまだ超一流レベルを維持しています。
神山雄一郎(かみやまゆういちろう)
名前 | 神山雄一郎(かみやまゆういちろう) |
支部(期) | 栃木支部(61期) |
生年月日 | 1968年4月7日 |
身長/体重 | 180cm/87kg |
血液型 | B型 |
ホーム | 宇都宮 |
西の吉岡稔真に対して“東の横綱”と呼ばれ、G1優勝15回を記録するグランドスラマー「神山雄一郎」。生涯獲得賞金29億円はぶっちぎりの1位。
アトランタ、シドニーの日本代表としてオリンピックに出場。連続S級在籍期間は史上1位の35年9ヵ月(2024年末でストップ)。50代後半となった現在もなお、バンクを走り続ける最強の現役レジェンドです。
全盛期にはズバ抜けた脚力で他選手を圧倒した神山。
2005年オールスターでは、決勝で金子貴志の番手で追走。佐藤慎太郎・吉岡稔真の追随を許さず、直線で金子を差し切って1着。圧倒的な強さで5度目のオールスターを制しました。
小嶋敬二(こじまけいじ)
名前 | 小嶋敬二(こじまけいじ) |
支部(期) | 富山支部(74期) |
生年月日 | 1969年11月9日 |
身長/体重 | 174cm/90kg |
血液型 | A型 |
ホーム | なし |
アマチュア時代に数々のタイトルを総ナメした「小嶋敬二」。
24歳でプロに転向すると、中部ラインを強力に引っ張る先行選手として活躍。4回のG1優勝を記録して一時代を築きました。
A級となった現在も先行力を発揮。太もも周りは競輪界トップの74センチを持つ最強のベテランレーサーです。
活路を見出したのは後方からの大まくり。2003年高松宮記念では、最終バック8番手から強烈な脚で前を飲み込み、悲願のG1初優勝を達成。
ちなみに、小嶋敬二は競輪ファンから“社長”と呼ばれることもw
最強のガールズケイリン選手
2012年7月に「ガールズケイリン」として復活した女子競輪。
他競技からの転向組をはじめ、アイドル並みのルックスを持ったレーサーなどが集まり、選手数増加と共に車券売上も絶好調!2025年には女子4つ目のG1「女子オールスター競輪」が創設されます。
美人&かわいい女子選手をお探しなら以下も合わせてどうぞw
児玉碧衣(こだまあおい)
名前 | 児玉碧衣(こだまあおい) |
支部(期) | 福岡支部(108期) |
生年月日 | 1995年5月8日 |
身長/体重 | 168cm/66kg |
血液型 | O型 |
ホーム | 久留米 |
デビューわずか5年1ヵ月で“生涯獲得賞金1億円”を突破した「児玉碧衣」。
どの位置からでも自在に動けるケタ違いの脚力で1着を量産。かわいいルックスでメディア出演も多く、女子競輪界をリードする存在となりました。
ガールズグランプリでは3連覇(2018~20年)達成。2021年の34連勝やガールズケイリン総選挙時代、2024年の女子オールスターまで8年連続ファン投票1位など、実力でも人気でも最強の座を手に入れています。
佐藤水菜(さとうみな)
名前 | 佐藤水菜(さとうみな) |
支部(期) | 神奈川支部(114期) |
生年月日 | 1998年12月7日 |
身長/体重 | 163cm/59kg |
血液型 | A型 |
ホーム | 川崎 |
異次元級の強さを見せて新女王の座に就いた「佐藤水菜」。
2023年ガールズグランプリでは2着に4車身差の圧勝。ナショナルチームで着実に力をつけ、まくりの加速度は現役トップクラスの実力者です。
2024年はパリ五輪に日本代表として出場するもメダルには届かず。その雪辱を期して臨んだ世界選手権女子ケイリンにおいて、同種目日本人初の優勝を達成。
文字通り「世界最強」となった佐藤が、この先どこまでタイトル&賞金を積み上げていくのか?
石井寛子(いしいひろこ)
名前 | 石井寛子(いしいひろこ) |
支部(期) | 東京支部(104期) |
生年月日 | 1986年1月9日 |
身長/体重 | 160cm/59kg |
血液型 | B型 |
ホーム | 京王閣 |
学生時代から国内外の大会で勝ち続け、ガールズケイリンでもその強さをいかんなく発揮している“京王閣の小悪魔”こと「石井寛子」。
デビュー12連勝など頭ひとつ出た実績を残し、2017年はガールズグランプリ優勝で女子競輪界の頂点に君臨。
2024年1月には女子史上初の通算600勝。そして、改修を経て再開された熊本でVを飾り、女子史上初となる全42場制覇を達成しました。
30代後半になっても人気・実力ともに最強レベル。一般開催なら黙って車券軸にしておきましょうw
石井貴子(いしいたかこ)
名前 | 石井貴子(いしいたかこ) |
支部(期) | 千葉支部(106期) |
生年月日 | 1990年2月17日 |
身長/体重 | 163cm/60kg |
血液型 | O型 |
ホーム | 松戸 |
ガールズケイリンに同姓同名が2人いる中、ここで紹介するのは千葉支部106期の「石井貴子」。
学生時代はアルペンスキーで活躍し、OLを経てガールズケイリン選手に転身。また、競輪学校在校中に優秀な成績だったことで、ナショナルチーム入りする異例の待遇を受けています。
脚力はもちろんのこと、仕掛けのタイミングを見きわめるスキルも超人的。
度重なるケガによる不振を乗り越え、2024年6月岸和田パールカップで嬉しいG1初優勝を達成しました。
奥井迪(おくいふみ)
名前 | 奥井迪(おくいふみ) |
支部(期) | 東京支部(106期) |
生年月日 | 1981年12月29日 |
身長/体重 | 168cm/70kg |
血液型 | O型 |
ホーム | 立川 |
ガールズファンの間では“最強の先行選手”として知られるベテランレーサー「奥井迪」。
気持ちを全面に押し出す走りに対し「カッコいい」「魅せてくれる」など称賛の声も多数。逃げる姿を生観戦するだけでも価値のある選手です。
先行一本のスタイルゆえに、後ろから目標にされやすく無冠が続いた奥井。ようやく手にしたビッグタイトルは2022年9月のティアラカップ。
スタートから前を取ってジャンから踏み込み、そのまま先頭を譲らず1着でゴール。先行に拘り続ける姿に憧れ、ガールズケイリンの世界に入った選手も多数存在します。
小林優香(こばやしゆうか)
名前 | 小林優香(こばやしゆうか) |
支部(期) | 福岡支部(106期) |
生年月日 | 1994年1月18日 |
身長/体重 | 164cm/64kg |
血液型 | A型 |
ホーム | 久留米 |
競輪学校入学後、最初の記録会でいきなり最高基準のタイムを叩き出した「小林優香」。卒業時には成績優秀者の証“ゴールデンキャップ”を女子で初めて獲得しました。
同期のライバル「石井貴子」と同じく、在校中にナショナルチームへ加入ています。
デビュー1年目の2014年は46戦44勝、勝率9割5分6厘という驚異的な記録を樹立し、その頃についたニックネームは怪物少女。
2015年京王閣ガールズグランプリでは、逃げる奥井迪を最終3角で捕えて先頭に立ち、直線で石井貴子の追撃を抑えて1着。デビュー2年目で賞金女王の座を射止めました。
2022年秋からはナショナルチームを離れて競輪に専念。世界を転戦してきた怪物の底力はまだまだ健在です。
太田りゆ(おおたりゆ)
名前 | 太田りゆ(おおたりゆ) |
支部(期) | 埼玉支部(112期) |
生年月日 | 1994年8月17日 |
身長/体重 | 165cm/68kg |
血液型 | B型 |
ホーム | 大宮 |
競輪学校でゴールデンキャップを獲得し、卒業を待たずしてナショナルチームに抜擢された「太田りゆ」。
デビュー後は海外のトラック競技で活躍。アジア選手権女子スプリント連覇(2022~23)など、世界の強豪相手に結果を残しました。
2024年のパリ五輪女子ケイリンでは日本選手初の準決勝に進出。その後、ナショナルチームの活動に区切りをつけて競輪に専念。すると、五輪後のレースでいきなり3節連続の完全Vを達成!
ガールズケイリンに本腰を入れた“最強女子”の活躍に注目が集まります。
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歴代最強のレジェンド競輪選手
長い歴史を持つ競輪界では数々のレジェンドが誕生しています。
ここでは「時代を創った最強レーサー」として語り継がれる、現役を退いた名選手たちを紹介します。
中野浩一(なかのこういち)
名前 | 中野浩一(なかのこういち) |
支部(期) | 福岡支部(35期) |
生年月日 | 1955年11月14日 |
通算勝利数 | 666勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1985) 競輪祭(1978・1980・1981・1983・1987) 世界自転車選手権プロスプリント10連覇(1977~1986) |
“ミスター競輪”こと「中野浩一」。
第1回のKEIRINグランプリ優勝など12個のビッグタイトルを獲得。そして、世界選手権スプリントV10の金字塔を打ち立てたレジェンドの1人です。
デビューから18連勝でS級特進を果たすと、1976年競輪祭新人王を皮切りに次々とタイトル獲得。あまりの強さに他地区のライバルたちが“中野包囲網”を敷くほど、常人離れした脚力が備わっていたそうです。
また、競輪を休んで出場し続けた世界選手権プロスプリントでは、1977年から前人未到の10連覇。その功績から、自転車競技の本場である欧州でも高い知名度を誇ります。
引退後は日本自転車競技連盟強化委員長などを歴任。後進の指導に当たる他、テレビやYouTube番組などでの解説者としても活躍しています。
滝澤正光(たきざわまさみつ)
名前 | 滝澤正光(たきざわまさみつ) |
支部(期) | 千葉支部(43期) |
生年月日 | 1960年3月21日 |
通算勝利数 | 787勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1987・1993) 高松宮記念競輪(1985・1986・1987・1989・1992) 日本選手権競輪(1984・1986・1988) |
王者・中野浩一にとって好敵手の1人だった「滝澤正光」。
1984年日本選手権競輪で初Vを達成。中野浩一が唯一優勝できなかった高松宮杯で5回の優勝実績のあるレジェンドです。
現役時代にはビートたけし司会の「スーパージョッキー」に講師役として準レギュラー出演。真面目な性格がウケ、競輪ファン以外の知名度も高い選手となりました。
KEIRINグランプリも2度制覇しており、1993年の優勝は競輪ファンなら絶対に見るべきレース。
直線6番手の位置から怒涛の追い上げを魅せ、すき間をこじ開ける“中割り”で1着。最強の怪物らしい豪快な逆転劇はいつ見ても鳥肌ものです!
2008年に引退後、日本競輪学校の校長(現・養成所所長)に就任しています。
井上茂徳(いのうえしげのり)
名前 | 井上茂徳(いのうえしげのり) |
支部(期) | 佐賀支部(41期) |
生年月日 | 1958年3月20日 |
通算勝利数 | 653勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1986・1988・1994) 競輪祭(1982・1984・1985) 全日本選抜競輪(1986・1990) |
競輪界初のグランドスラムを達成した「井上茂徳」。
先行からマーク屋に転向して成績が向上。1981年の立川オールスター競輪でビッグレース初Vを果たしました。
同じ地区の中野浩一・吉岡稔真の後ろを固め、別線を横の動きで食い止めるのが最大の持ち味。そして、直線で一気に前へと襲いかかる鋭さこそ“鬼脚”と呼ばれる理由です。
KEIRINグランプリV3(1986、1988、1994年)をはじめ、9つのG1タイトルを獲得して1999年に引退。
吉岡稔真(よしおかとしまさ)
名前 | 吉岡稔真(よしおかとしまさ) |
支部(期) | 福岡支部(65期) |
生年月日 | 1970年6月15日 |
通算勝利数 | 586勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1992・1995) 日本選手権競輪(1992・1996・1996・2006) 競輪祭(1992~1994) |
中野・滝澤・井上のBIG3に代わり、競輪界を賑わせた「吉岡稔真」。最強の自力型を活かし、中野浩一の後継者として大きな爪痕を残した名選手です。
1992年の日本選手権競輪決勝のおいて、残り1周ホームで藤田和彦・遠澤健二をまくり返して1着。21歳でダービーを制覇すると、競輪祭・KEIRINグランプリも優勝。当時としては驚異的な年間1億9000万円を稼いで賞金王に輝きました。
G1優勝12回の記録を残し、2006年KEIRINグランプリ9着を最後に引退。
村上義弘(むらかみよしひろ)
名前 | 村上義弘(むらかみよしひろ) |
支部(期) | 京都支部(73期) |
生年月日 | 1974年7月6日 |
通算勝利数 | 655勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(2012・2016) 日本選手権競輪(2011・2013・2014・2016) 全日本選抜競輪(2002) |
“近畿の総大将”こと「村上義弘」。
KEIRINグランプリV2、日本選手権V4など最強に値するタイトル獲得数。先行日本一と称されるひたむきな走りで、ファンからの信頼度は非常に高い選手でした。
2010年は今も現役を続ける弟「村上博幸(76期)」と兄弟でS級S班に在籍。
日本選手権では兄弟揃って決勝に進出。ジャンから踏み込んで先行した義弘が先頭を守り切り、最後の直線でわずかに交わした博幸と兄弟ワンツーを達成しています。
2024年現在、生涯獲得賞金は19億7690万円(歴代2位)を記録し、2022年に現役引退を発表しました。
小橋正義(こばしまさよし)
名前 | 小橋正義(こばしまさよし) |
支部(期) | 新潟支部(59期) |
生年月日 | 1967年8月18日 |
通算勝利数 | 454勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1996) 日本選手権(1994・1995) 寛仁親王牌(1995・1998・2001・2004) |
強面の風貌と口ひげが印象的な「小橋正義」。
井上茂徳を彷彿とさせる脚色からついた異名は“平成の鬼脚”。随所に巧さが光る最強のマーク屋として、多くの競輪ファンを唸らせたレジェンドレーサーです。
1996年KEIRINグランプリで初優勝。8度のG1を制し、寛仁親王牌では4度の優勝を記録しています。
17億円超えの賞金を稼いで2017年1月に引退。現在は新潟の弥彦競輪場で解説者として活躍中です。
山田裕仁(やまだゆうじ)
名前 | 山田裕仁(やまだゆうじ) |
支部(期) | 岐阜支部(61期) |
生年月日 | 1968年6月18日 |
通算勝利数 | 612勝 |
主な獲得タイトル | |
KEIRINグランプリ(1997・2002・2003) 日本選手権(2002・2003) 競輪祭(2002・2003) |
先行・まくりを主体とした走りで競輪界の頂点をきわめた「山田裕仁」。
神山・吉岡の2強と時代が重なり、タイトルに恵まれず“無冠の帝王”と呼ばれた時期も。しかし、1997年のKEIRINグランプリで神山雄一郎の番手を奪い、直線で差し切り初V達成しました。
キャリアのピークとなった2002~2003年には、日本選手権・競輪祭・KEIRINグランプリを全て連覇。
生涯獲得賞金は歴代3位の19億1782万円。2014年に現役を引退しています。
高木真備(たかぎまきび)
名前 | 高木真備(たかぎまきび) |
支部(期) | 東京支部(106期) |
生年月日 | 1994年8月17日 |
通算勝利数 | 379勝 |
主な獲得タイトル | |
ガールズグランプリ(2021年賞金女王) |
強烈なまくり脚(マキビーム)を武器に、G1導入前のガールズケイリンで人気・実力ともに女子最強と呼ばれた「高木真備」。
デビュー2年3ヵ月でガールズコレクション初V。そして、2021年ガールズグランプリでは、3番手からまくり切って悲願の初優勝を達成しました。
翌2022年の春に「保護犬、保護猫の活動がしたい」との理由で突然引退。
現在は動物の保護活動を行う傍ら、競輪関係のYouTube番組出演や、女子選手では初めてとなる「日本名輪会」に入会しています。
まとめ
競輪界最強の選手を紹介しました。
約2,800名もの選手がいる中、タイトルを獲得できるのはほんのひと握り。上記で取り上げた選手は皆、最強と呼ぶにふさわしい実績を挙げています。
ただし、紹介した以外にも強い選手はまだまだいます。はたして誰が名乗りを上げるのか?今後も競輪界から目が離せません!
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