2024年3月10日、ボートレース三国で同月5日から開催された「近畿・関東・九州支部集結!モーニングバトル」において、福井支部「西橋奈未」が男女混合戦を制しました。
また、2016年11月のデビュー以来、ようやく掴んだ地元での初V。本人およびファンにとって忘れられない優勝となったことでしょう。
大会最終日を迎えた当日、前半レースはインが優勢だったものの、7R以降は万舟券が3本も飛び出す大荒れ水面に。
そうした状況で行われた優勝戦。A1級レーサー黒井達矢をはじめ、予選トップ通過の「関浩哉」、好走を続けてきた「浜田亜理沙」らが外に構える番組。
そんな中、関浩哉の準優2着により優出1号艇を手にした西橋奈未。負けられない絶好枠でレースに挑みました。
レース本番、西橋奈未はコンマ14の好スタートを決めると、鋭いターンで1マークを先マイします。
バックストレッチで黒井達矢の舳先がかかりそうなギリギリの攻防。しかし、1周2マークでなんとか振り切り、後続と10艇身以上の差を広げて1着でゴール。
優勝を決めた後は何度も頭を下げながらピットへ戻り、レース後には救助艇からファンに挨拶。
西橋奈未は2020年11月に初優勝を達成し、その後は勝率を大きく伸ばして2021年後期にA1級昇格。そして、2023年に年間3勝を挙げるなど、女子界を代表するレーサーに育っています。
今回の優勝は通算6回目。まだG2以上のタイトルは獲れていませんが、紛れもなく次世代のエース候補と言うべき存在でしょう。
参考までに、西橋奈未は石川県出身の1996年7月19日生まれ。福井支部に所属する119期のA1級レーサー。
学生時代は弓道部に所属し、2度目の試験で合格して養成所へ入所。2016年11月にデビューし、現在では女子界を代表する1人となりました。
2024年1月に発生した能登半島地震(石川県)では、実家が被災に遭ったそうです。その為、一時は支援のためレースを欠場していましたが、「レースを走ることがひとつの支援」との想いから数週間で復帰しています。
今回の地元初Vは、復興活動が行われている地元石川県にも、元気と活力を与える優勝だったかもしれません。