競艇の「SG競争」とは、約1600名いるボートレーサーの頂点を決める最高峰の大会。また、グランプリとシリーズ戦を1つと考えれば、年間8回しか開催されない特別なレースです。
その戦いにおいて、オールスターのみ「オール女子戦」があるのはご存じでしょうか?
2023年度オールスターの場合は、2日目の第5レース。
女子界のトップレーサーばかりで豪華な顔ぶれですが、この大会はあくまでSG競争。全選手が死ぬ気で挑んでいる中、男女に区別をつけた番組があるのはおかしい、と前々から感じています。
おそらく、施行者は売上増のために番組を構成しているのでしょう。
ここ数年、女子レーサーの実力が向上しているのは認めます。とはいえ、未だ男女の実力差は大きく、女子レーサーが男女混合のSG・G1で活躍するのは至難の業。
そうした現状だと理解しておきながら、女子を優遇するのは甚だ遺憾。SGオールスターの”格”を落とす要因になりかねません。
百歩譲って、準優や優勝戦など、進出できなかった女子同士の”消化試合”ならまだ許せます。しかし、昨今の番組を見ていると、準優メンバーが決まっていない前半に組まれる始末。
何度でも言いますが、SGは最高峰の賞金が用意されたグレードレース。女子への忖度は無用です。
同じ土俵で戦ってこそ、女子レーサーの優勝が偉業となるのではないでしょうか?
SGの女子戦に対するファンの声
がっかりです😞
— 遠藤エミファンクラブ (@noqAdU5vMqFeoQW) May 23, 2023
女子戦要らないでしょ
この声届かないもんですかね
SGの女子戦必要ですとか
SGの女子戦参戦とか
の意見やツイート見てみたい
そんなに女子戦組みたいなら
オールスター女子枠を撤廃しましょう❗️
女子戦必要なら女子枠要りますか?
と思います
オールスターで女子戦組むなよ笑笑
— 🚤🚴かずき🚤🚴パチンカス引退。競艇鎌倉涼4456応援🚤競輪ガールズ応援 (@Kazuki4456) May 24, 2023
オールスター名物
— 競艇予想屋Rちゃん®️🐈⬛ (@kyoteirchan) May 24, 2023
予選なのにオール女子戦
しっかり今年も組まれたか
近年のオールスターは予選で必ず女子戦組むようになった
— 常昇ドラキリュウ (@dora_kiryu) May 23, 2023
以前は5日目とかに組んでたのに
毎年思うけどオールスターの予選で女子戦組むのやめない?あれヲタしか喜ばないだろ
— めん (@boat_2017) May 23, 2023
施行者はこうしたファンの声を確認していないのか?
喜んでいるのは一部のみで、純粋にボートレースを楽しんでいる層からしたら「ウザったい番組」としか感じていないはず。
女子レーサーをアイドル扱いしすぎ。それに、現運営体制が金(売上)しか頭になくてきもい。
過去10年、SGオールスターで実施した女子戦
開催年 | レース | 実施数 |
---|---|---|
2023年(50回) | 2日目11R | 1回 |
2022年(49回) | 2日目5R | 1回 |
2021年(48回) | 2日目9R 最終日8R | 2回 |
2020年(47回) | 2日目12R | 1回 |
2019年(46回) | 初日1R | 1回 |
2018年(45回) | 初日10R | 1回 |
2017年(44回) | 4日目1R 最終日1R | 2回 |
2016年(43回) | 初日1R | 1回 |
2015年(42回) | 5日目1R | 1回 |
2014年(41回) | 2日目1R 5日目1R 最終日1R | 3回 |
2013年(40回) | 最終日1R | 1回 |
毎年必ず1回以上、多い年は節間3回ものオール女子戦が開催されています。
前述した通り、予選通過者が決まった後の準優当日、もしくは優勝戦の日なら結果に影響なし。ですが、仮にSG初勝利を女子戦で達成した場合は、本当の”SG勝利”と言えないですよね。
現体制を良しとするなら文句はありません。でも、命を懸けて戦っている女子レーサーたちは本当に納得しているのか?
幸い、過去10年では女子戦が水神祭の選手はいないようです。
オール女子戦の結果と傾向
愚痴ばかりで気を悪くされたら申し訳ありません。このまま終わるとモヤモヤしてしまうので、SGオールスターの女子戦で役立つ「過去の結果・傾向」を解説します!
以下の記事も参考になります。時間があれば合わせてご覧ください。
過去10年の着順結果
開催年 | レース |
---|---|
2023年(50回) | 2日目11R:6-5-4(1365.4倍) |
2022年(49回) | 2日目5R:1-3-2(16.9倍) |
2021年(48回) | 2日目9R:1-4-5(44.4倍) 最終日8R:2-1-3(58.8倍) |
2020年(47回) | 2日目12R:1-3-4(10.0倍) |
2019年(46回) | 初日1R:1-2-4(19.1倍) |
2018年(45回) | 初日10R:3-4-2(269.0倍) |
2017年(44回) | 4日目1R:3-2-4(227.2倍) 最終日1R:6-1-2(257.6倍) |
2016年(43回) | 初日1R:1-4-5(70.2倍) |
2015年(42回) | 5日目1R:2-6-4(283.4倍) |
2014年(41回) | 2日目1R:1-2-6(28.0倍) 5日目1R:1-3-4(17.6倍) 最終日1R:1-4-2(45.4倍) |
2013年(40回) | 最終日1R:3-1-5(95.2倍) |
予想に役立つ女子戦の傾向
- イン勝率:53.3%
- 平均配当:187.2倍
- 中穴率(50倍以上):53.3%
- 万舟率(100倍以上):33.3%
基本的にグレードレースのイン勝率は高くなる傾向ですが、オール女子戦ともあって「53.3%」しかありません。
全15レース中5レースが万舟決着し、50倍以上の中穴配当を含めると半分以上。また、イン逃げが成功してもまずまずの配当が出ているので、穴党ファンには狙い目かもしれません。
上記の過去データをまとめると、手堅く勝ちたい本命党は近寄らない方が無難。
もう少し遡ったデータがあるとより予想精度は上がりますが、そもそも女子戦は荒れやすい傾向にあります。その特性を理解したうえで勝負の判断をしてください。
高的中率を目指すなら、準優と優勝戦がおすすめ!前半戦は評価がしづらいので、できるだけ情報の多い後半戦を選びましょう。
23年の女子戦は13万舟
2023年5月24日、SGオールスターの2日目11Rに実施された女子戦は「13万舟券」の超大荒れ。
まず、SGとは思えない凸凹したスタートに、SGとは思えないグダグダなレース展開。その結果、スロー3点が飛ぶ波乱の決着となりました。
出場したのは女子トップレーサーですし、荒れたのはたまたまでしょう。しかし、たまたまが起きやすいのが女子戦。
こんな醜態をさらすようなレースは二度と組んでほしくない。