2023年2月7日、住之江G1「近畿地区選手権競走」において重大事故が発生。この事故で「権藤俊光」は途中帰郷となり、3日目以降は欠場となっています。
気になる容態ですが、今のところ詳しい情報を見当たりません。強い衝撃を受けたのは間違いないので、大事に至っていないことを願うばかり。
該当のレースはこちら。
このレース、権藤俊光はインからコンマ09のトップスタートを決めますが、スリットから艇を伸ばした遠藤エミのツケマイに抵抗して若干膨らんでしまいます。
それでもバックストレッチでは優位なポジションをキープ。
そんな中、2マーク手前で内側から伸ばしてきた小坂尚哉を抑えようと、斜向しながら艇を被せにいきます。
絞りきったあたりで小坂の艇先が接触。その衝撃で権藤は大きくバランスを崩し、暴れるボートを操縦できない状態となります。
その結果、2マークに向かっていた繁野谷圭介に激突。
事故後、繁野谷は当日の2走目に出走しているので、怪我などの心配はなさそう。ただ、権藤はこのレースを最後に途中欠場となっており、何かしらの影響があったと思われます。
ちなみに、このレースは妨害失格を取らず確定しましたが、転覆させた小坂尚哉はマイナス10点(不良航法)が課せられています。
権藤俊光とは?
公式画像 | |
名前 | 権藤俊光(こんどうとしみつ) |
登録番号 | 4832(115期) |
生年月日 | 1986年12月10日 |
身長/体重 | 171cm/53㎏ |
出身/所属 | 大阪府/大阪支部 |
優勝回数 | SG:0回 G1:0回 G2:0回 G3:1回 一般:4回 |
権藤俊光とは大阪府出身、115期のボートレーサー。養成所のリーグ戦勝率は7.92、準優出2回、優出5回(優勝1回)の実績を残し、デビュー前から注目を集めたー選手です。
権藤俊光は元プロオートバイレーサー
ボートレーサーになる前の権藤俊光は「オートバイレーサー」。
国内の大会で優勝するほどの実績があり、ヨーロッパでも活躍していたそうです。そうしたキャリアを捨て、ボートレーサーになったきっかけは選手寿命の長さ。
転身後、養成所で上位の成績で卒業し、デビューしてからも持ち前のポテンシャルを発揮し続けています。
同期(115期)の主な選手
現在、同期生で目立った活躍をしているのは、G1覇者「仲谷颯仁・関浩哉」の2人。
仲谷颯仁は2018年の若松G1(九州地区戦)、関浩哉は同年のG1ヤングダービーと、2022年の津G1周年を制しています。
その他、20年からG1として勝率を上昇させている「豊田健士郎」や、22年5月に初優勝を果たした美人レーサー「前田紗希」らも115期の同期です。
115期の養成所チャンプ&リーグ勝利1位は仲谷颯仁。勝率は7.99という記録で卒業しています。
2014年デビュー、2022年に初優勝
- デビュー:2014年11月23日(住之江)
- 初勝利:2015年4月12日(住之江)
- 初優出:2016年1月8日(びわこ)
- 初優勝:2021年7月18日(下関)
権藤俊光は2014年11月にデビューし、約5ヵ月で初勝利を挙げています。
その後、2018年頃から優出はできても勝てない日々が続き、悲願の初優勝を達成できたのは21年7月の下関一般戦。イン戦となった優勝戦をしっかりと逃げて水神祭を果たしました。
勝利者インタビューでは「率直に嬉しいです。(優勝まで)長かったので」と言葉を残しています。
この優勝を機に流れが一変し、翌月の江戸川を3コースからまくり差しで優勝。さらに、22年はG3を含む3勝を挙げる活躍。
2023年2月には芦屋G1(全日本王座決定戦)、3月はびわこG2が控えています。今回の事故で重傷を負っていないことを願いつつ、今後の活躍に期待しましょう!
余談ですが、昨年は2名もの死亡者を出しているので、無事故完走でお願いしたい。