競艇界のグレートマザーこと「日高逸子」。2023年1月30日の戸田一般戦に出場し、自身が持つ女子最年長優勝記録の更新に挑みました。
今大会は4日間の短期決戦で行われ、準優がなく得点率上位の選手が優出する仕組み。
初日は好枠(2,3号艇)を活かして3着、1着と好発進。2日目は着を獲りにくい6号艇から2着、5号艇から1着、3日目の1号艇も難なくイン速攻を決めます。
迎えた優勝戦。
得点率トップで1号艇を獲得。内枠にはオール連対で勝ち上がった桐本康臣・山本修一が座る一戦。
そんな中、スタートはスロー勢がほぼ同体となりますが、ダッシュ勢はコンマ30を超える出遅れたスタート。日高逸子にとっては絶好の展開で1マークを迎えます。
しかし、本来なら差しで攻めるはずの2号艇桐本康臣が”直まくり”を敢行。
日高逸子はこの攻めに対して抵抗しますが、桐本の引き波に嵌って失速。その結果、2マーク以降なにもさせてもらえず6着に。
日高逸子とは?
公式画像 | |
名前 | 日高逸子(ひだかいつこ) |
登録番号 | 3188(56期) |
生年月日 | 1961年10月7日 |
身長/体重 | 154cm/46㎏ |
出身/所属 | 宮崎県/福岡支部 |
通算成績 | SG:0回 G1:2回 G2:0回 G3:8回 一般:35回 |
日高逸子は宮崎県串間市出身のボートレーサー。
1985年5月23日にデビューし、約2年2ヵ月で初優勝を果たします。その後、1989年の芦屋周年でG1初制覇を飾ると、順調に勝ち星を重ね、いつしか「グレートマザー」と呼ばれる存在に。
還暦を過ぎた今でも第一線で結果を残し続けており、主夫「邦博」さんと共に現役レーサーとして活躍しています。
女子最年長優勝記録・公営競技女子最高齢記録
2022年3月11日、60歳5ヵ月で挑んだ尼崎G3オールレディースを制し、女子最年長優勝記録を更新。
さらに2022年11月2日、61歳0ヵ月26日で迎えたレースで1着を獲得し、鵜飼菜穂子が持っていた公営競技女子最高齢勝利の記録を更新。この記録を達成後、このように語っています。
モチベーションの1つだったので、素直にうれしいです。まだ、本人は51歳くらいの気持ちでいるので、まだまだ、これからも1着を取りたいです
意識を失った事故や引退危機のF3
2015年4月のレースで接触事故を起こし、ハンドルから手を離してしまい激しく転覆。これにより、意識のない状態で気球搬送され、肺に水が入るなどの危険な状態に陥ります。
長期離脱が予想された中、日高逸子が休んだのは一節のみ。2週間後には退院し、控えていたSGオールスターに奇跡の出場を果たしたのです。
その他、2020年にはフライング3本を犯す大失態。
若手レーサーならまだしも、この時の日高は還暦前。また、斡旋数が少ないB2級からの復帰となるため、誰もが「引退するだろう」と思っていました。しかし、グレートマザーはやはり凄かった!
フライング休みが明けて復帰を果たし、いきなり優勝戦に進出。そして、2022年にA級へ返り咲き、最年長優勝を達成しています。
日高逸子のグレートな人生は、以下の記事を読めば全て理解できます!