2023年1月22日に開幕した下関一般戦「準優進出バトル」にて、滅多に遭遇することのない”複勝万舟券”が発生しました。
珍事が発生したのは、2日目(23日)第5レース。
SG制覇の実績もあるベテラン「山本浩次」のイン戦。ただ、カベ受けとなる2コースに信頼度の低い「増田弘喜」がいたため、A1級「枝尾賢」より外側も売れている状況。
そして、レース開始の時間となってオッズが締めきられたところ、衝撃的な光景を見ることとなります。
山本浩次(1号艇)、枝尾賢(3号艇)の複勝オッズが1.0~1.1倍だったのに対し、それ以外の選手が2着以内に入っただけで「オール万舟」という異常事態。
百歩譲って、1,3号艇が人気なのは理解できます。しかし、4,5号艇は優勝争いしてもおかしくないA2級の2選手、2,6号艇も2着以内なら十分あり得る実力者です。そうした番組において起こってしまったオッズの歪み。
そもそも、現代のボートレースは9割以上が3連単で成り立っているギャンブル。参考までに以下の投票割合をご覧ください。
- 単勝:348,280円(0.07%)
- 複勝:398,034円(0.08%)
- 拡連複:1,492,630円(0.3%)
- 2連複:2,487,717円(0.5%)
- 2連単:15,921,392円(3.2%)
- 3連複:8,458,240円(1.7%)
- 3連単:463,710,542円(94.1%)
開催場および売上に関係なく、どのレースも大体こんな感じです。
ご覧の通り、複勝に至っては「全体の0.08%」しか投票されておらず、賭けが成立しないといっても過言ではないほど。そんな中で起こった今回のレアケース。
おそらく、競艇をあまり知らない人が1,3号艇に大金を投じてしまい、大きなオッズの偏りを生んでしまったのでしょう。
これで1,3号艇が人気通り2着以内なら事なきを得ましたが、インの山本浩次が3着という波乱が巻き起こります。その結果、異常オッズが現実のものに…
万舟券(114.1倍)となった3連単に対して、4号艇の複勝は約3倍の3万舟(323.5倍)。
このレースは一般戦であったこと、そこまで盛り上がらない2日目だったことを考慮すると、複勝の3万舟を的中者は1人、もしくは2人だったと想定されます。
複勝1点のみの回収率は32,350%。ボートレースではほぼあり得ない回収率を達成されたようですw
稀に起きるオッズの歪み。締切前に発見したら、誰にも言わずこそっとベットしましょう。
過去には2連単で57万舟も
複勝3万舟も驚きの配当ですが、これまでの競艇史を振り返ると「桁違いの歪み」も実際に起こっています。
事件の現場となったのは2016年5月24日の芦屋1R。
デビューしたばかりの新人が1着となり、3連単は226,310円。想定外の結果だったので、10万舟超えは納得の配当。しかし、2連単がまさか歴史に残る配当だったとは…
なんと、3連単の22万舟を遥かにしのぐ「2連単579,900円」。
よっぽど売れていなかったのは理解できますが、3連単でもお目にかかれない超高配当!上記に紹介した複勝3万舟同様、的中者はいても2人だったはず。
ちなみに、579,900円の払戻金は全賭式を含めた中で「史上5番目の高配当」として刻まれています。
歴代高配当はさらに上があります。気になる方は以下の記事も合わせてご覧ください!