2023年1月23日、戸田開催の「スカパー!・JLC杯戸田ルーキーシリーズ第1戦」で新開航が優勝。今年初、通算では15度目の優勝となります。
新開航といえば、2022年に自己記録を大幅に更新する年間10度の優勝を達成。さらに、年間125勝を挙げて「最多勝利選手」で表彰されるなど、同世代では頭ひとつ出た強さを発揮しました。
2023年も早々に優出を果たし、勢いそのままかと思いきや…。今年に入って悔しすぎる敗戦の連続。
1月に優勝戦1号艇で2度敗北
一発目は1月2日若松の「スポーツ報知杯年またぎ特選競走」。
錚々たるメンバーの中で勝ち進み、優勝戦は1号艇をゲット。しかし、スリットで先行された3カド水摩敦のまくりに沈み、無念の3着に敗れてしまいます。
一発目は1月14日宮島の「報知エキサイトカップ」。
2節連続となる優勝戦1号艇。新開航のインコースは業界内でも定評があり、さすがに2節連続で逃げ失敗なんてないだろう。誰しもそう思ったはずですが…
チルト3度の”4カド菅章哉”にトップスタートを決められ、1マークで完全に飲み込まれる展開で3着。
2節連続、優勝戦1号艇でまくられる結果に。
2レースとも優勝した選手は素晴らしい走り。ただ、新開航ほどの選手がいずれも負けるのは、ある意味”凄いこと”かもしれません。
3度目イン戦で今年初V
そうした状況で迎えた、1月21日の戸田優勝戦。この日の枠番も3度目の1号艇となります。
6号艇倉田茂将の前付けにより深インとなり、起こしは80メートル標識ポール辺り。しかも、カベ受けの3カド中村日向がスタートで後手を踏むスリット隊形。
こうなると展開が向くのは4カドの栗城匠。またしてもまくられてしまうのか?
そうなっても不思議はない展開でしたが、短い助走ながらトップスタートを決めた新開は、栗城を防ぎつつ先マイを敢行。そのまま全速ターンで後続を突き離すことに成功。
ギリギリの攻防だったものの、3度目の正直でイン戦を勝ち切ることができました。
優勝インタビューの第1声は「ギリギリでしたね」と安堵した様子。そして、どんな思いで挑んだか問われると「今年は2回優勝できていなかったので、しっかり3度目の正直と思って頑張りました」と回答。
悪い流れを勝つことで断ち切った新開航。大ブレークした昨年以上の活躍に期待できそうです!
今後の出場予定は…
G1九州地区選、SGボートレースクラシック、大村周年記念とグレードレースの出場が控えています。
未だG1以上のタイトルは獲得していませんが、SG制覇しても不思議はない実力!昨年から続く調子を継続できれば、水神祭を迎える日はそう遠くないはず。
2021年度に選出された「トップルーキー」については以下の記事をご覧ください。