2024年10月18日、ボートレース鳴門で開催された「JLC杯ルーキーシリーズ第16戦」。3艇が失格となる重大事故が発生し、3連単および3連複不成立となりました。
事故が起こったのは2日目第6レース。
2号艇山本稔太朗は途中帰郷(私傷病の為)。5艇立てで実施され、スローに笹木香吾・田村慶、ダッシュに鰐部太空海・遠藤圭吾・中島秀治の進入隊形で本番を迎えます。
展示通りの進入となった中、内3艇が大きく出遅れる波乱の展開。
当然、1艇身ほど先行した遠藤は内へ絞っていきます。ただ、本来なら減速すべき状況だった鰐部ですが、スピードを緩めることなく激しく抵抗。
その結果、無謀な走行が引き金となり、他艇を巻き込む重大事故に発展しました。
鰐部は3号艇・5号艇に挟まれ走行不能となり、ターンマーク手前で転覆失格。
笹木(1号艇)は鰐部に押し出され、消波装置をショートカットしてバック側へダイブ。艇先から突っ込んでしまったため、浸水してしまい沈没失格に。
遠藤(5号艇)は何事もなく走行を続けましたが、1周2マークに差し掛かったあたりで妨害失格のアナウンス。
そして、ギリギリ事故を回避した中島(6号艇)が恵まれで1着、最後尾を走っていた田村(3号艇)が2着でゴール。それ以外の艇は全て失格となり、3連単不成立の波乱決着となりました。
競艇で不成立になるのは、集団フライングが起こった時などによく見かける光景です。
しかし、同じ不成立でも「沈没・転覆・妨害」、さらに欠場艇がいるレースは珍しいケース。史上初ではありませんが、年1回あるかないかの珍事故でしょう。
以下の記事で同様のレースを紹介しているので暇な方はぜひ
なにはともあれ、こんな危ないレースをしていたら、いつか”死亡事故”に発展してしまいそう。
2022年11月に「中田達也」さんが亡くなって以降、殉職者ゼロを継続している競艇界。結果を求める気持ちは分かりますが、何よりも命を最優先に考えてほしい。
最後に一つだけ。今回の事故原因は何だと思いますか?
遠藤選手が危険なレースをし過ぎ。得点的にも6着じゃなければ十分優出を狙えるのになぜそこまで絞ったのか?
スタートを決めた遠藤圭吾に非があるといった意見もあれば…
鰐部が引けよ〜としか思わなかった。
これで妨害失格?F持ちで遅れたのに無理くり抵抗し、押してもらおうとしてる乞食鰐部が悪い。
スタート遅れたのになぜ引かない?さすがに遠藤が可哀そうといった意見も。
SNSでは賛否あるようですが、私個人としては「鰐部太空海」が引くべきだったと感じています。