2023年6月2日、住之江開催の一般戦「第41回全国地区選抜戦」において、群馬支部を支える「江口晃生」がイン速攻を決めて優勝。今期2勝目、通算115勝目のVを達成しました。
今節も内枠以外は全て前づけを敢行し、4日目まで7戦5勝と大暴れ。予選トップ通過で挑んだ準優も難なく逃げ、優勝戦に駒を進めます。
迎えた優勝戦メンバーがこちら。
オール連対で勝ち進んだ渡辺浩司、G1覇者の上條暢嵩らが構える一戦。
本番では抜群のスタートを決めると、他艇に何もさせない絶妙なターンで1マークを旋回。そのままバックストレッチで差を広げ、断然人気に応えて1着でゴール。
ご存じの通り、江口晃生は4日目(5月31日)に「史上38人目の2500勝」を達成したばかり。その快挙に華を添えることとなり、最高の形でレースを終えています。
江口晃生とは?
公式画像 | |
名前 | 江口晃生(えぐちあきお) |
登録番号 | 3159(54期) |
生年月日 | 1965年2月11日 |
身長/体重 | 165㎝/55㎏ |
出身/所属 | 群馬県/群馬支部 |
デビュー日 | 1984年4月 |
江口晃生は群馬県出身、群馬支部のボートレーサー。
高校時代は水球部でインターハイ出場などの実績を残し、54期生として本栖研修所(現ボートレーサー養成所)に入所。
1984年4月にデビューすると、1986年には最優秀新人を受賞。その後も優れた実績を積み上げていき、SG・G1で数々の偉業を達成。現在もA1級のトップレーサーとして活躍しています。
残っているデータを確認する限り、2000年以降はA1級から一度も降格していません。
現在までに獲得した主なタイトル
- 1986年:最優秀新人賞
- 1995年:G1関東地区選手権優勝(戸田)
- 1998年:SGチャレンジカップ優勝(平和島)
- 2005年:SGオーシャンカップ優勝(桐生)
- 2006年:G1周年優勝(桐生)
- 2012年:1500勝達成
- 2013年:PG1競艇名人戦優勝(びわこ)
- 2017年:G1関東地区選手権優勝(桐生)
- 2017年:2000勝達成
- 2020年:24場制覇達成
- 2023年:2500勝達成
2018年以降は重賞制覇をしていませんが、それまでの実績は紛れもなく艇界を代表するトップレーサーと呼べるでしょう。
そして、特に輝いていたのが1998~2008年頃。ほぼ全てのSGに選出され、賞金王決定戦に出場した1998・1999・2005年は、いずれも優出に進出しています。
2020年4月に「24場制覇」達成
2023年6月現在、史上33人しか到達していない24場制覇。全国24ヵ所で優勝できる実力はもちろんのこと、運やタイミングも必要となる達成難度の高いタイトルの1つです。
江口晃生が達成したのは2020年4月1日。残り1場となった下関で優勝を果たし、史上29人目の快挙を成し遂げました。
余談ですが、同年9月に歴代最短期間(18年5ヵ月)で「石野貴之」も達成。
江口晃生は38年3ヵ月掛かっているので、この記録だけ見ても石野がいかに凄いレーサーなのか分かりますね。
弟子は同支部の「毒島誠」
江口晃生の愛弟子は、SGレーサー「毒島誠」です。
師弟関係になった経緯は分かりませんが、2人の関係が”良好”だと知っている人は多いはず。
2019年に毒島がダービーを制した際、ピットで出迎えてくれた江口晃生。師匠の前で勝てたのがよっぽど嬉しかったのでしょう。カメラを気にせず号泣したシーンは今でも語り継がれています。
その時のことを毒島誠は以下のように話しています。
僕をレーサー、1人の大人として大きく育ててくれた師匠の江口晃生さんが、現地で見守ってくれていた。
優勝後、ピットに戻ったときの喜んでくれている顔を見たら思わず抱きついてしまいました。「強かったな!」と言われて抱きしめてもらったときに涙が出てしまった。
引用元:日刊スポーツ(毒島コラム)
123期「伊久間陽優」はいとこ
公式画像 | |
名前 | 伊久間陽優(いくまひゆう) |
登録番号 | 5065(123期) |
生年月日 | 1998年7月20日 |
身長/体重 | 167㎝/54㎏ |
出身/所属 | 群馬県/群馬支部 |
デビュー日 | 2018年11月12日 |
2018年11月にデビューした123期の「伊久間陽優」は江口晃生のいとこにあたります。
現時点でまだB級を抜け出せていませんが、2021年頃から飛躍的に成長中。2023年にはデビュー初の優出を果たすなど、これからが楽しみなルーキーです。
そんな伊久間陽優の師匠はなんと、叔父(江口)が指導している「毒島誠」。
スタート早いですし、エンジン仕上げるのも上手なので、早いスタートからの攻めるレースに注目。ターンや直線の走りを極めれば、かなり良い選手になる。
艇界のスター「毒島誠」が太鼓判を押すほどの実力者。また、江口晃生のいとこでもあるので、今より上の舞台に来るのは時間の問題でしょう!