2023年3月3日、尼崎ルーキーシリーズ第3戦において、地元兵庫支部のルーキー「大森翼」がデビュー初勝利を達成しました。
未勝利レーサーだったとはいえ、ここ最近はいつ1着を獲ってもおかしくない走り。今節も4日目に2着、5日目1走目に3着と舟券に絡む活躍を魅せ、5日目2走目にその時がやってきます。
大森翼は4コースカドからコンマ08のトップスタートを決め、スリットから伸ばして内3艇を飲み込んでいく展開。
完全にカドまくりが決まったように見えましたが、二段まくりを仕掛けてきた5コース飛田江己が急接近。バックストレッチでは内に大森翼、外に飛田江己が並んでラップ状態となります。
勝敗が決したのは1周2マーク。
全速ツケマイを敢行した飛田江己は膨らんでしまい、安全に回った大森翼が大きく差を付けて独走。その後はリードを守りきって1着のままゴールを駆け抜けました。
3連単は35番人気の14,730円。水神祭のものとしては穏やかな配当ですが、大森翼がそれだけファンの注目を集めていたということでしょう。
ちなみに、54号機は「菅章哉」が伸び特化で仕上げたモーター。まくるには最適の調整だったかもしれませんね。
そして、初1着で水神祭を終えた後のインタビューでは…
嬉しいです。地元で挙げれて嬉しいです。
(師匠の和田兼輔も来ているようですが?)そうですね。良いスタートを決めないと怒られると思ったので、挙げれて良かったです。
これからも舟券により一層絡めるように練習して、早くA級に上がれるように頑張ります。
師匠の目の前で記念すべき初勝利を挙げることができ、喜びもひとしおだったことでしょう。
ボートレース尼崎の公式インスタグラムでは、水神祭の動画がアップされています。イケメンレーサーたちが沢山参加しているので、興味ある方はぜひご視聴くださいw
大森翼とは?
公式画像 | |
名前 | 大森翼(おおもりつばさ) |
登録番号 | 5247(130期) |
生年月日 | 2002年2月25日 |
身長/体重 | 164cm/51㎏ |
血液型 | B型 |
出身/所属 | 兵庫県/兵庫支部 |
大森翼は兵庫県出身、130期出身のボートレーサー。養成所ではリーグ戦勝率6.53、27人いる130期の中で6位の成績。また、優出3回(修了記念競走含む)の実績で卒業し、2022年5月にデビューしました。
デビュー後、暗黙のルールに従って大外6コースから進入してた中、初の4コース進入は2022年12月。それ以降は枠番通りを主張することが増えています。
現在は自ら“外枠希望”を申請している段階なので、スローからレースをするのはまだ先のことになりそうです。
師匠は同支部「和田兼輔」
大森翼の師匠は同じ兵庫支部の「和田兼輔」。
和田兼輔は2007年5月にデビューし、同年9月に初勝利、2013年に初優勝。また、2019年2月の住之江G1近畿地区戦では初優出を果たすなど、通算15勝を挙げる実力者です。
しかし、ボート界ではそこそこ名の知れた存在とはいえ、世間一般ではまだまだのようで…
ご丁寧に写真まで貼って頂いてありがとうございます😌
— 和田 兼輔 (@wadakensuke) January 14, 2023
でも写真間違ってます。。笑 pic.twitter.com/nmN2GVJLhA
俳優の「和田正人」さんと間違われることも(笑)
でも、確かに2人の容姿はかなり似ているので、和田兼輔 or 和田正人が兄弟だと勘違いしている人も多そう。
目元や髪形はまさに兄弟。和田正人さんが和田兼輔を認識しているのも、なんか面白いですねw
同期(130期)の注目選手
130期でリーグ勝率1位&修了記念競走を優勝した「中山翔太」。初優勝はまだですが、デビュー1ヵ月で初勝利を収め、23年前期にはB1級昇格を果たしています。
その他、高成績で養成所を卒業した「藤原仙二・塚越海斗」も将来を期待されたルーキー。大森翼にとって良きライバルとなっていくでしょう。
余談ですが、130期の修了記念競走は大波乱の決着。
2号艇荒木颯斗、3号艇上野俊樹、4号艇塚越海斗、6号艇大森翼ら4艇がフライング。残ったのは1号艇中山翔太、5号艇高橋龍治の2艇だけという前代未聞の結末を迎えました。
優勝したは中山翔太は修了記念競走を振り返り、大森翼についてこう語っています。
僕は完全に(スタートが)見えていたので完全にイッてるなと思いました。6号艇(大森翼)とか特に…1艇身はイッてるなと思いました
最終的に大森翼を「130期で一番イッちゃってる人」と発言。
何はともあれ、こうしてプロの世界で1着を挙げることができ、良い意味で”イッちゃってる人”になれれば御の字。
今のところスタート事故は犯していないので、この調子で初優出・初優勝に期待しましょう!