2023年6月21日、宮島開催「G3マスターズリーグ」優勝戦において、同番組で最年長の「西島義則」がイン逃げで優勝。今年に入って2度目、通算98回目のVを飾りました。
レースを見ていない方は「イン逃げだから1号艇」と感じたはず。
しかし、西島はセンターカド位置の3号艇。いつも通りの強前づけで内枠を奪取し、3号艇の選手としては珍しい決まり手(逃げ)で勝利しています。
優勝後のインタビューでは以下のように回答。
考えたけど、2コースから中途半端になるよりはと思って、思い切り行きました。最後は自分の勘を信じて。足は良かったし、1Mも良く掛かってくれた。
西島義則は御年61歳。現役レーサーで居続けるだけでも凄いことですが、A1級かつ今年2勝目を挙げてしまうとは。とんでもないベテランレーサーという他ありません。
西島義則は艇界屈指のイン屋
まず見てもらいのは、優勝戦までに西島義則が進入したコース。
- 1走目:5号艇➝2コース
- 2走目:1号艇➝インコース
- 3走目:6号艇➝2コース
- 4走目:2号艇➝2コース
- 5走目:6号艇➝2コース
- 6走目:3号艇➝2コース
- 7走目:1号艇➝インコース
- 8走目:6号艇➝2コース
- 9走目:1号艇➝インコース
ご存じの通り、西島は艇界屈指のインレーサー。
2コースより外側は滅多に走ることなく、6枠であっても内2枠のどちらかに進入してきます。
今節に関しても、スタート展示からインコースを主張し、本番では展示通りの進入隊形で行われました。
西島にとっては普段と変わらない戦い方。
しかし、ほぼ枠番と同じコースからオール連対で勝ち上がった飯島昌弘は、2021年11月ぶりの優出1号艇、そして1年半ぶり訪れた優勝のチャンス。
こうした絶好の機会をぶち壊したのが西島なのです。もちろん、競艇のルール上はなんら問題ありません。
とはいえ、断然インコース有利となった今、ベテランだから”何しても良い”といった風潮を許していいのか?優勝戦で西島と一緒になったら”運が悪かった”で済ましていいのか?
正直、前づけが当たり前だった競艇歴20年以上の私でさえ、最近は違和感を感じることが多いです。
西島義則に対するファンの声
マスターズ優勝戦の西島義則のF1の足かせとは思えない深インからスタート決めて優勝全盛期を思い出すなとても60歳過ぎてるとは思えない1マークターン久しぶりに感動した本当におめでとう
— 《伝説★捲り屋の勝負師》 (@Ozh5Z) June 21, 2023
西島義則選手がボートレース宮島にて3号艇ながら強烈な前付けで、起こし位置100m切る超深インから押し切って優勝‼️
— しげーる。 (@sh1geru2535) June 21, 2023
なんか1マークのターンを見てると昔の西島義則選手特有のターン「ペリカンモンキー」に見えた‼️
なんかかっこよかったな〜
ツイッターに投稿されているコメントは、優勝を祝福したり、深インで逃げきった走りを称賛する声がほとんど。
そんな中、少数派ではあるものの、否定的な競艇ファンもチラホラいました。
なんのための予選かわからん。
— nabenao (@kutehanetagi) June 21, 2023
勘違いされたくないのでこれだけは言っておきますが、西島義則を嫌いな訳じゃありません。一部のベテランだけ好き放題が許され、前づけしても大して深くならない状況に納得がいかないだけです。
新人または大ベテランであっても同じプロ選手。そこに忖度や遠慮が生まれるのは違う気がします。
最後に、今回の内容はムカついた方も多いはず。その点については先に謝っておきます。ごめんなさい。