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寺本武司が引退。31年の現役生活で優出22回&優勝0回

寺本武司が引退。31年の現役生活で優出22回&優勝0回

2024年1月16日、長崎支部のベテラン「寺本武司」が15日に引退届けを提出し、16日に受理されていたことが判明。

ラストレースとなったのは、1月5日から6日間の日程で開催された丸亀一般戦。有終の美とはならなかったものの、節間を通して無事故完走でレーサー人生に幕を下ろしました。

公式画像寺本武司(70期)
名前寺本武司(てらもとたけし)
登録番号3571(70期)
生年月日1971年8月21日
身長/体重164㎝/54㎏
出身/所属長崎県/長崎支部
デビュー日1992年5月
引退日2024年1月

寺本武司は1992年5月に大村でデビュー。初出走したレースで水神祭を挙げるなどの活躍を続け、デビュー2年目の12月には大村で初優出を達成。

しかし、その後は思ったように成績を伸ばせず、デビュー31年間で到達した最高ランクはA2級(2004年前期)。また、幾度となく優出しながらも、優勝0回で引退を迎えることに。

寺本の通算成績は以下の通り。

デビューから引退までの通算成績
  • 出走回数:約5800レース
  • 1着数:592回
  • 優出:22回
  • 優勝:0回

目立った実績を残した訳じゃありません。ただ、全盛期は3連対率50%ほどあったうえ、30年以上の現役生活を継続したことで、生涯獲得賞金は3億8,545万円。

単純計算で獲得賞金を現役期間で割ると、年収額は約1,225万円。

サラリーマンの生涯年収は大卒でも約2億6,000万円と言われているので、寺本が得ていた収入は一般社会なら上流階級と言っても良いかと。

1度も優勝せずに4億円弱。ボートレーサーの年収ってほんと恵まれてる…

寺本武司の引退理由は?

今のところ引退理由は公表されておらず、この先も情報がでることはないでしょう。

あくまで個人的な見解ですが、4期通算による引退勧告(クビ)ではなさそうなので、おそらく肉体的な限界を感じたのでは?と予想してます。

クビではないと伝えた根拠は、過去7期の出走回数および勝率が基準値を超えているから。

出走数勝率
2021年前期99回4.11
後期90回3.83
2022年前期84回3.83
後期92回3.66
2023年前期90回4.31
後期90回4.13
2024年前期78回3.83

4期通算とは、4期連続で勝率3.80未満だった場合、1600枠の足切り対象となった選手に引退勧告がなされるボート界の厳しい掟。分かりやすく例えると、成績の悪い選手は引退してください。といった制度です。

上記票の通り、勝率が3.80未満の期は1度だけ。よって、クビ宣告を受けていた可能性はほぼないでしょう。

ただし、寺本選手にもう一つ関係してきそうなルールがあります。登録から33年が経過した選手は、勝率3.80ではなく「4.80」に上がってしまうこと。

新人レーサーが半年に1回入ってくるので、下位成績のベテランから順に退いてもらうことが目的だと思われます。

4期通算について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

競艇の4期通算とは?基本的なルールや引退勧告の基準など

寺本選手は登録33年の時期が迫っていたため、その前に自ら第2の人生を選択した可能性はゼロとは言えず。

理由はどうであれ、命の危険と隣り合わせの競艇という競技において、31年も戦い抜いたのは賞賛すべきこと。本当にお疲れさまでした!