数々の記録を打ち立ててきた名ベテラン「山崎毅」が11月8日、モーターボート競走会に引退届けを提出し、44年5ヵ月のボートレーサー人生に幕を下ろしました。
ラストランとなったのは、10月29日の唐津一般戦。インコースから華麗なターンで逃げ切り、ラストレースを最高の形で終えています。
山崎毅のプロフィールは以下の通り。
公式画像 | |
名前 | 山崎毅(やまさきたけし) |
登録番号 | 2903(44期) |
生年月日 | 1959年7月3日 |
身長/体重 | 159㎝/49㎏ |
出身/所属 | 熊本県/福岡支部 |
デビュー日 | 1979年5月 |
引退日 | 2023年11月8日 |
1979年5月に芦屋でデビューすると、同節の6走目に初勝利を達成。その後、1981年9月に江戸川でデビュー初優勝を飾り、2009年4月には名人戦(マスターズチャンピオン)にて3度目のG1初制覇を成し遂げます。
その他、トップレーサーしか辿り着けない通算2000勝、優勝50回を記録し、生涯獲得賞金は10億円を突破しています。
山崎毅の引退理由は?
全盛期に7点台あった勝率は徐々に低下していき、2018年の年間勝率はついに4点台へ。当時は還暦をすぎたあたりで、肉体的な衰えもあったことでしょう。
競艇は”水上の格闘技”と呼ばれるほど過酷な競技。また、旋回時にボートを押さえつける力が必要となるため、昔のようなターンは難しくなっていたと思われます。
そうした中、2022年前期以降の期別成績を確認すると…
- 2022年前期:4.45
- 2022年後期:4.70
- 2023年前期:4.65
- 2023年後期:4.75
登録33年経過した選手の4期通算勝率は4.80未満。この基準をクリアできないと引退勧告がなされ、事実上のクビとなります。
もちろん、2023年後期(2022年11月1日~2023年4月30日)に超えれば現役を続行可能。しかし、ここ数年の成績を見る限り、限界を感じて自ら身を引く決断をしたのかもしれません。
上記で話したことはあくまで個人的な見解です。事実として受け止めないように。
山崎毅の引退で2000番台は4人に
山崎毅の引退により、登録番号2000番以下の現役レーサーは「高塚清一・高橋二朗・富山弘幸・新良一規」の4選手のみに。
ちなみに、2023年11月現在の年齢は、高塚(76歳)・高橋(74歳)・富山(65歳)・新良(67歳)。還暦を迎えて続けているのも凄いことですが、70歳オーバーの高塚・高橋が現役なのは奇跡というべき。
本題から逸れてしまいましたが、64歳まで戦い抜いた山崎毅。現役生活44年間、本当にお疲れさまでした。引退後の活躍を応援しています。