2023年6月26日、若手レーサー「桐村翔太」が引退していたことをスポーツ報知が報じました。記事によると6月19日に引退届を提出し、本日までの間に受理されたとのこと。
桐村翔太は118期の訓練生としてボートレーサー養成所に入所。2016年5月3日にデビューを果たし、約1年半年後の2017年12月に初勝利を達成しています。
その後、2021年9月に出場した平和島一般戦で初優出(6着)。この優勝戦進出が現役生活で最も輝かしい記録となりました。
ラストランとなったのは、2023年4月の児島一般戦。
結果は4着。有終の美を飾ることはできなかったものの、節間を通して無事故完走で終えています。
桐村翔太の引退理由として考えられるのは、4期通算をクリアできずに引退勧告を受けたか、体調不良やモチベーション低下のどちらか。
ただ、ここ数年の成績を見る限り、4期通算勝率による”足切り”の可能性が高いかもしれません。
以下は2020年以降の期別成績。
期 | 級別 | 出走数 | 勝率 |
---|---|---|---|
2020前期 | B2級 | 48回 | 3.42 |
2020後期 | B1級 | 56回 | 3.23 |
2021前期 | B2級 | 48回 | 3.10 |
2021後期 | B1級 | 88回 | 4.22 |
2022前期 | B2級 | 46回 | 3.80 |
2022後期 | B2級 | 48回 | 3.48 |
2023前期 | B2級 | 43回 | 3.16 |
引退勧告の対象となるのは、4期通算で「勝率3.80」を下回った場合。また、1600人枠を超えた選手に通告がなされます。
傍から見ればボートレース界は華やかに感じるかもしれません。しかし、実際は引退に怯えている選手の方が多く、数千万~1億円以上稼ぐ選手はほんの一握りなのです。
理由がなんにせよ引退したのは残念なことですが、まだまだ再起をはかるには十分な若さ。
ボートレースで培った経験を糧にして、セカンドキャリアでの成功を願っています。約7年の選手生活、本当にお疲れ様でした。
以下の記事で紹介している通り、2023年だけでもこれだけの引退選手が存在します。