2023年4月17日に平和島で開催された「マクール杯 ヴィーナスシリーズ」3日目。6コースから進入した「大廣咲季」がA級レーサーたちを破り、61走目にしてデビュー初勝利を飾りました。
今年2月にも2レース連続で万舟券に貢献し、水神祭の期待が高まっていた中での今節。
2日目までは連に絡むことができず、迎えた3日目は「中村かなえ・樋口由加里・藤原菜希」といった強豪揃い。
本番では梅内夕貴奈が出遅れたスタート。また、断トツで売れていた中村かなえも若干凹み、樋口由加里が中村をまくりで沈めます。
その展開をついて先頭争いに加わったのが、大外から最内差しで進入してきた大廣咲季。
バックストレッチで樋口・大石とほぼ横一線の混戦状態。ポジション的には有利だったものの、2マークで逆転を狙った中村が先マイが襲い掛かります。
並みの新人なら、先に行かせて樋口に抜かれるか、全速ターンで攻めて膨らんでしまうか。そうした難しい判断が求められる状況において、大廣が選択したのは中村のすぐ外側を回るツケマイ。
これが見事に決まり、外をまわした樋口、先マイを仕掛けた中村に競り勝ったのです。
2週1マーク以降は他艇との差を広げていき、10艇身ほど引き離して1着でゴール。2022年11月のデビュー以来、嬉しい初勝利を達成しました。
レース終了後、恒例の水神祭には同支部(香川)や同期の女子レーサー他、大山千広など先輩レーサーも参加。
そして、勝利者インタビューでは以下のように喜びを伝えています。
うれしいです!風が吹いていてちょっと怖かったんですけど、1マーク抜けて1着だなぁと思って。2マークしっかり回れて良かったです。
(水神祭は?)もうみんなが手を振って迎えてくれたので嬉しかったです。まず先に、師匠の竹田(和哉)さんと中村桃佳さんに、1着獲れたよと言いたいです。
まだ1勝ですけど、どんどん勝ってA級になって記念で活躍できるレーサーになりたいです。
当然ですが、誰も予想できない波乱決着により、配当も目が飛び出るような特大万舟券!
2022年11月のデビューから半年経過したので、そろそろ枠番通り走れるようになると思います。そうなった場合、大廣咲季が1着になっても今回ほどの高配当は期待できないでしょう。
それにしても、初勝利とは思えないターンと、瞬時に状況を判断できる能力。数年後には女子のトップ層で活躍しているかもしれませんね!