2023年3月13日、芦屋一般戦の5日目準優勝戦において、5コースから進入した「鶴田勇雄」がまくり差しで1着。
断トツで売れていた1号艇谷村一哉に加え、寺田千恵・西野翔太もこぞって飛んだことで、3連単の配当は12万舟(126,580円)という超大波乱。ちなみに、この日は全国14カ所で開催されていましたが、この特大万舟は全場No.1の高配当。
締切後のオッズを確認しても、鶴田を頭にした買い目は半分以上が10万舟といった状況。谷村のイン逃げに大きく偏った結果でしょう。
このような波乱レースになったきっかけは、準優勝戦とは思えないスタートタイミング。
まず、スタートには定評のある谷村一哉がコンマ31。そして、女子トップレーサーの寺田千恵に至っては”コンマ63”というあり得ないスタート。
百歩譲って、ルーキー戦なら「デビューして間もないし…」と納得できますが、予選を通過した実力者しかいない準優勝戦。さらに、勝率7点台の敏腕レーサーともあって、八百長を疑われてもおかしくないレベル。
内側3艇とも凹んだことで、4カド西野翔太にとっては絶好のまくり展開。しかし、3カド渡邉翼に抵抗され、1マークでは行き場なく戦線離脱。
1マークの攻防は渡邉翼が優勢かと思われた中、少しだけ空いたスペースに飛び込んできたのが鶴田勇雄でした。
そのままバックストレッチで渡邉に艇先をかけ、2マークを落ち着いたターンで単独1番手。2周1マーク以降は大きく差を広げて1着でゴール。
鶴田勇雄の1着は展開の恵まれも大きかったでしょう。ただ、3日目以降に「1131」と調子が上向いていたこと、1マークで隙を見逃さずまくり差しを決める実力あってこその勝利だと思います。
※以下は公式のライブ映像。該当箇所(5:40:23)から再生されます。
この1着で優出3号艇をゲット。準優前日のインタビューでは「後半はターンの食い付きが良くなっています」と回答しているので、舟足で劣勢になることはないはず。
準優の走りを再現できれば、優勝戦でもドデカ万舟を演出する可能性はありそう。
優勝経験はゼロですが、同大会で水神祭を達成する予感がする。舟券はしっかり抑えるつもりw
鶴田勇雄(つるたいさお)とは?
公式画像 | |
名前 | 鶴田勇雄(つるたいさお) |
登録番号 | 4607(106期) |
生年月日 | 1989年3月17日 |
身長/体重 | 165㎝/54㎏ |
血液型 | A型 |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
鶴田勇雄は福岡県出身、福岡支部のボートレーサー。
106期生として養成所に入所し、訓練生時代のリーグ戦績は勝率5.86、準優出5回、優出2回とまずまずの成績で卒業。
2010年5月に芦屋でデビューをした後、6節目の大村で初勝利(水神祭)を挙げます。2013年には初優出も果たし、優勝は時間の問題と期待されましたが、17度の優出を1度も勝てていません。
同期(106期)の有力選手
106期で最も実績を残しているのは、養成所チャンプ&リーグ勝率1位で卒業した「岩瀬裕亮」。
デビューして18走目で初勝利を挙げると、2012年前期からA級に昇格。2014年には早々に初優勝を果たし、現在までの通算優勝回数は27回。紛れもなく106期を代表するトップレーサーです。
他にも、通算9勝の「森野正弘」や、美人レーサーかつG1クイーンズクライマックスを制した「今井美亜」などが在籍しています。
鶴田勇雄は少し置いていかれている状態ですが、実力が劣っているとは思えません。これまでえ17度も優出しているので、タイミング次第で化ける素質はあるはず。
鶴田勇雄の通算成績
出走数 | 勝率 | 優出/優勝 | |
---|---|---|---|
SG | – | – | – |
G1 | – | – | – |
G2 | 16回 | 4.75 | 0回/0回 |
G3 | 265回 | 4.25 | 1回/0回 |
一般 | 2364回 | 5.09 | 17回/0回 |
2023年3月時点、SG・G1の出場歴はなし。
出場した中で最も高いグレードは、2018年4月の「G2モーターボート大賞」。同大会では5日目の1号艇で水神祭(初1着)を挙げています。